生への執着
「うざい」 「大嫌い」 「死んでしまえ」 ああもう。分かってる…分かってるよ、言われなくたって。 僕は思わず両手で耳を塞いだ。 今日も一日が始まる。まるで地獄のようなつらい一日だ。 クラスのみんなは僕を嫌っていて、事あるごとに僕に嫌がらせをしてくる。 泣いても、喚いても、叫んでも。この声はどこにも届かず、誰も助けてはくれない。ひとりで耐えるしかないのだ。ただじっと我慢して、その罵声や暴力が止むのを待つ。 僕に仲間はいない。 授業をサボり、屋上へ赴いた。どうせ役に立たない授業だ。教室にいるだけ無駄である。 緑色のフェンスに手をかけ、広がる街並みをぼうっと見つめた。 冷たい風が僕の頬をそっと撫でる。 端から端まで、街にはまったく色がない。世界はこんなにもモノクロだったのか。 …ああ、ここから落ちたら死ねる?楽になれる?解放される? ここまで頑張ってきたんだ。もうこの世界にいたくない。できることなら生まれ変わりたい。 ……そう思った。なのに、僕の身体は動かない。 はやくこの苦しみから解放されたい。この、地獄のような日々から… だけどやっぱり身体は動かないのだ。いくら待ってもフェンスを飛び越えてくれやしない。どうして? …そうか、怖いんだ。 死ぬのが、怖い。僕は死にたくないのだ。 死はあまりにも漠然としていて、その後のことは誰にも分からない。そんな所に行くのは誰だって怖い。 でも、だからって。 僕は間違いなく死にたい。否、死にたいとまではいかなくても、生きていたくは、ない…はず。 だって死は、生の苦しみを全て取り除いてくれるのだから。 …あれ?本当にそうなのか?死んだら全てが解決する? 僕が消え去ったら、僕をいじめていたやつらはどうなる?……どうもならない。 きっと僕は忘れ去られ、また新しいほかのターゲットを見つけ出すだろう。 「僕は、…」 死にたいのに、死にたくない。生きたい。生きたくない。 どこまでも情けない自分に涙が止まらない。 これから僕はどうしたらいい?どうしたら、救われる? 僕はひとり、屋上でうずくまった。
いろんな相談先があります
子供のSOSの相談窓口
チャイルドライン[特定非営利活動法人
チャイルドライン支援センター]
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
主人公の決断が気になる...
この後、主人公がどんな決断を下したのか気になりますね... 生きていると辛い。だから死にたい。 でも自分が死んだところでいじめっ子はきっとどうにもならない。 自分ならきっと意見が纏まりません。 感動する小説をありがとうございます。 これからも是非小説を書いてください! 応援しています(お節介だったらごめんなさい)。
共感
細かな描写がお上手で、伝えたいことが最後までスッと入ってきた感じがしました。 お話の中で1つの答えを出していない所も一種の魅力になっていると思います。
…泣
こんにちはぁ!エナガ大好きなシマエナガでーす! 可哀想すぎるよ…いじめてる奴らなんて生きてる価値ないわ! 一体、この主人公はこの後どうしたのか…と考えてられるのが良いです! 読んでて泣きそうになりました… 良い小説ありがと! では!