感情戻してくれてありがとう
私中宮恵麻。小学五年生。 私は感情がない。何も感じない。 理由は多分あの日から。 「お母さん…何で…」 「ごめんね恵麻…でもお母さんは恵麻の笑う顔が大好…」 「お母さん!!お母さん!!」 そう。病気で母が死んだ時からだった。一年生の時だった。 誰にも興味が無かった。友達だって作った。だけど本当の気持ちは扉に閉まったまま,鍵をかけてもう開けなかった。友達はどんどん散った。 ある日転校生が来ることになった。 「どんな子かなー?」と教室は賑わっている。 私はもちろん絵を描いているだけ。 「静かにしてください。入ってください」 「こんにちは。朝野花です!よろしくお願いします!」 女の子だった。まぁ結構可愛い子なんじゃない?友達多く出来そー。 「じゃあ朝野さんは…中宮さんの隣ね」 「よろしくね!」 「よろしく」 私の一言一言に何の気持ちもこもっていない。ただ話せば良いだけ。 「1時間目は算数ですよ。準備してください」 「あっ…」教科書を忘れてしまった。 「教科書見る?」何も言ってない。無表情なのに何故か分かってくれた。何でだろう? 「ありがとう」もちろん気持ちはこもっていない。 休み時間。 「中宮さん!何読んでるの?」 「小説。面白いから」 「中宮さんって読者好きなの?」 「まぁね」 「中宮さんって言いにくいから恵麻ちゃんって呼んで良い?」 「別にいいけど?」 「じゃあ私のことも花ちゃんって呼んで!」 もちろん何も小説なんて面白くないし恵麻ちゃんと呼ばれるのも嬉しくない。 ただ何か…懐かしいような… 「ねぇ私達どこかで会ったことない?」 「えっ…?」 「もしかして○△保育園に居た?」 「居たよ?はなっち!?」 「エマリン!?」 「いっしょだったんだね」 「うん!嬉しい!エマリン随分変わったね」 「はなっちこそ!」 はなっちこと花ちゃん。思い出した。私の大親友だった。優しくて大好きだった。 私は気付いた。感情が出来た。 【2年後】 「はなっちあのエリートしか入れない東京の名門△○中学校に行くの!?凄ーい!」 「でも転校することになっちゃった…」 「大丈夫!手紙とメール交換したし!遊びに行くから!」 「そうだね!」 転校する時になった。 「エマリン…またね!遊びに来てね!」 「もちろん!はなっちも頑張って!」 「最後にあのね…」 「花~行くぞー」 「私の名前の花の花言葉調べてみて!ヒントは夏に咲く花だよ!」 「?」 はなっち…朝野花…あさのはな!朝の花で夏に咲くと言ったらあれしかない! 「朝顔の花言葉…」 それは「固い絆」だった。これで寂しさは吹き飛んだね!ありがとう! どうでしょうか? 感想アドバイスお願いします!