偽物の笑顔。
僕は笑顔が苦手。 笑うと気持ち悪いって言われ避けられる。 だから友達はいない。 鏡の前で笑顔の練習をするけど、顔が強張って上手く笑えない。 写真とかで、「笑って!」と言われても、 また気持ち悪いと言われるんじゃないか、思われるんじゃないか って考えてしまうし、自分でも気持ち悪いと言われる笑顔は見たくない。 次第に家族の前でも笑えなくなっていった。 学校ではほとんど無表情。 でも、気持ち悪いって言われる。 笑顔も気持ち悪くて、無表情も気持ち悪いってどういうことだよ。 僕はそんな気持ち悪いのかな。 学校の休み時間はずっと笑い声が聞こえてくる。 いいな、こんなに笑えて。 「はぁ…」 ため息をつき、僕は席に座って机の中から一冊のノートを取り出す。 勉強では使わないノート。 そこには笑顔に対して思ったことを書くようにしている。 2019/4/26 『笑顔を作ったら、気持ち悪いって言われた。 これから笑顔は作りたくない。』 ページをパラパラとめくり、 2019/10/7 『鏡の前で笑顔を作ろうとしたが、 顔が強張って上手く笑えなかった。これからは無表情で生きていこう。』 また少しページをめくり、 2019/10/20 『消えたい。』 ページをパラパラとめくるが、そこから先は、これしか書かなくなっていた。 新しいページに僕はまたこの文字を書いた。 2020/9/5 『消えたい。』 そう書いて、パタンとノートを閉じる。 机に水滴が落ちた。 何で、何が落ちてきた? と上を見上げる。 そこにはただの天井。 なんで?と思っていると、 「大丈夫?なにかあった?」 と声をかけられた。同じクラスの女子だ。 「机に水滴が落ちてきて、なんでかな?って思って見上げてて…」 クラスの女子は微笑み、 「多分、泣いてるからだと思う。涙が垂れて落ちてきたんだよ。 泣くとストレス発散になるから、思いっきり泣いた方がいいよ。」 泣いてる…? 僕は目の下を指で触る。確かに泣いていた。 全然気付かなかった。 泣くとストレス発散になる?僕はそんなの信じてない。 それに、僕は泣くキャラじゃない。泣きたいけど、 「こいつ泣いたぞ!」って言われてみんな僕の方を見るんだろ。 そしてバカにされる。 そんなことくらい分かりきってるから。 「…思いっきりなんて、泣けないよ。」 僕はいつも通り無表情で言った“はず”だった。 「いつも笑ってなかったよね?今、笑ってたよ? 諦めの笑いみたいな感じだけど…」 思わず耳を疑った。 「気持ち悪く…なかった…?」 恐る恐る聞いてみた。 「全然気持ち悪くなんかないよ! 気持ち悪くなるのは作ろうとしたからじゃないかな?」 作ろうとしたから。確かにそうだ。僕は笑顔を作っていた。 それからは素で笑えるようになり、気持ち悪いと言われることは減っていった。 あのノートには、『生きたい。』と書くようになった。 どうも、湊です! 最後まで読んで頂きありがとうございます! どうだったでしょうか? 楽しんで頂けたなら幸いです。 少し長くなってしまい申し訳ありません。 俺は改行をよくするので余計に長く見えますねw 9月5日は土曜日ですが、平日ということにしといてくださいw 「今日」と書いていたので5日にしたんですw 感想お願いします!
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分かります!
私も表情作るのが凄く苦手で、一時期病んだりしてたんですけど(今は違います)...私の周りにもこう言う人がいたら良いな~、なんて思いました。 この小説が大好きです。 これからも小説投稿頑張ってください!(お節介かな?)
良きぃぃぃ
もっけ飴です(*´∀`*) うわぉ、良き♪ 内容が深い…表現が神ッテル… 名前を見ると、湊さぁぁん!? 流石です! 気持ちが良く伝わってきました。 最後の一文で話が表されている様に感じました! センスあるなぁ…と思いながら読ませて頂きました。 次回も楽しみにしてます! それでは~。
好こぉぉ
毎度神作品ですね。 尊敬しやす
分かります!
私も表情作るのが凄く苦手で、一時期病んだりしてたんですけど(今は違います)...私の周りにもこう言う人がいたら良いな~、なんて思いました。 この小説が大好きです。 これからも小説投稿頑張ってください!(お節介かな?)