短編小説みんなの答え:0

試合開始の5分前、僕の世界が変わった。

町内会の球技大会。 今年で5年目の参加となる。 主人公は森田 光。 今年の球技大会はドッジボール大会になった。 森田は小5にして青野区の絶対的エースだった。 森田率いるチームは遂に6年連続の決勝戦進出となった。 ここで優勝すれば5年連続、そして青野区は9回目の優勝となる。 だが、相手チームの絶対的エースに森田は想いを寄せていた。 その絶対的エースは同じクラスの神谷 心春。 彼女は女子にしては驚異の魔球の持ち主で、そのボールを 受け止めた者はただ1人森田だけだった。 森田は神谷との勝負に挑む。 試合開始の10分前、小学校の体育館の裏に神谷に呼ばれた。 「森田君、私達赤井区は青野区に挑みます。  そこで、青野区に勝ったら森田君にして欲しいことがあります。」 森田は唾を飲んだ。 「私は森田君のことが好きです。 もし、赤井区が青野区に勝ったら  私と付き合って下さい。」 えーー。衝撃の一言。それに負けずに、 「じゃあ,僕にも言わせて下さい。 もし青野区が赤井区に勝ったら、僕の望み通りにして下さい。」 「それは,何かしら?」 「教えられません。」 「じゃあいい。 正々堂々と戦いましょう。」 と、手を伸ばしてきた。 「OK。」 2人で握手をした。 そこから体育館の裏を去り、試合場へ向かった。 試合開始5分前、僕の世界が変わった。神谷から告白され、 勝ったら僕の望みを叶えてくれるという。 付き合うのが嫌ではないが、僕達青野区が優勝を果たしたい。 試合開始のホイッスルが鳴った。 神谷と僕は絶対的エースということもあり、前半はベンチだった。 だがキャプテンがしっかり我がチームを守りたい思いでバンバン相手チームの 人を当てている。 前半終了。 結果は 3-3 で同点だった。後半が本当の戦いだ。 後半開始のホイッスルが鳴った。 前半はベンチだったため,2人とも試合に参加する。 2人とも良い勢いで相手をバンバン当てているではないか。 もう当てすぎて何人当てたか分からなくなった。 ここの大会は試合に出る参加者の人数が同じなので, 外野に出ている人が多かったら内野で、 内野に出ている人が多かった外野の人数を数える。 前半の数字は内野にいた人数だ。 ピピー。 試合終了のホイッスルが鳴った。 結果は 2-3 の1人の差で青野区の優勝だ。 メダルを頂いてから,神谷を体育館の裏に呼ぶ。 「負けちゃった。 森田君の望み通りにします。望みはなんですか?」 「 僕も神谷のこと,好きだ。普段は暗いけど、時々明るい雰囲気で  笑っている顔に惚れた。  僕の望みは神谷と付き合うことです。」 満面の笑みを見せた。神谷は 「バカ。 それじゃあどっちが勝っても負けても同じじゃない。  でも、良いよ。もちろん良いって言う。」 試合終了の5分後、僕の世界,いや僕の未来が変わった。

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