短編小説みんなの答え:0

カウントウォーク

僕らの正義は、すべて『タイムリミット』で出来ている―  ツーツーツー 「こちら本部。」 俺たちは、爆発物処理班。爆発処理をする仕事をしている。 爆発処理で、最も重要とされているのが、指示を出す本部。 爆発物の『タイムリミット』を、どうしたら解除できるかを決めて、指示を出す。 簡単ではあったが、俺が間違えると、爆弾は躊躇なく爆破する。 爆弾処理班の中で、一番重要な任務だ。 「こちらチームA。爆発物は長方形で、赤と青のコードが出ています。」 「あと時間は何分だ。」 「あと…3分です。」 あと三分。もう結果は出ている。 あとは指示役に伝えればいいだけのこと。だが…毎日、俺はあのことを思い出してしまう。 「こちら本部。」 「こちらチームМ。爆発物は、長方形。赤と青と…灰色のコードが出ています。」 「3本も…あと時間は?」 「あと…3分です。出来る限り早い対応をお願いします。」 「それぐらい分かっている。指示を出す。それまで待て。」 あと10分。それくらい余裕。皆がそう思っていたことだろう。 「結果が出ました。[灰色]のコードを切れという事です。」 「チームМ。[灰色]のコードを切れ。」 「了解。」  しかし…  ドンッ… その音を聞いた瞬間、指令を出していた部屋が、静まり返った。 「…おい。どうした?チームМ。返事を頼む!」 そこから、返事も、その人も、帰ってこなかった。 ※※※※ 原因は、俺の指示間違い。 本当は、[赤]を切るべきだった。 だが、俺はどうしたことか… 俺は、一人の命を奪った。まだ楽しめたであろう人生を、ぶっ壊した。 それを知る人は、誰もいない。[俺の父は政治家。それほど力がある。その父が、口封じをしているのだ。] 人の人生を壊した俺が息子という事を、世間に知られたくないのだろうか… これはすべて、爆弾の新技術とされ、終わった。 「結果…出ました。」 「結果は?」 「[赤]のコードを切れとのことです。」 「…分かった。チームA、赤いコードを切れ。」 「了解。チームA、赤いコードを切ります。」 ・・・ やった。いけた。 「チームA。爆弾処理完了です。」 爆弾処理班の部屋が沸く。安堵の声と、喜びの声。 これが俺の仕事。誇らしくて、勇敢な仕事。 そう心で唱えてから、 俺も笑った―  了 ・・・・・・・・・ こんにちは。ささみんです。 このような警察物も作ってみたくて、書きました。 よろしければ、皆さんからのコメント・アドバイスを お待ちしております。

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