はーちゃん。(短編小説)
桃「やだ!!行かないで!はーちゃん!」 白「ごめんね桃波(ももは)、俺もう行かなきゃ。また帰ってくるから」 そう笑いながらいって、お隣に住んでいる幼なじみのお兄ちゃんの、はーちゃんこと白也(はくや)君は、ころころとスーツケースを動かす。 私はぎゅっと下唇を噛む。 たった4歳上なだけなのに、はーちゃんはものすごく年上に感じる。 スラッと高い背も、優しいのに男らしい声も、眼差しも、その、大きな手も。 来年からアメリカの大学に進学するはーちゃんは、1年早く、慣らしのためにアメリカに行く。 中学2年生の私は、はーちゃんにとって、いっつも妹のような存在でしかない。 ーー私は、ずっと、好きなのに。 なにも喋らなくなった私を、はーちゃんは不思議そうに見つめる。 桃「っはーちゃん!!す、すっ、え、えーっと、す…すぐに…帰ってきてね」 慌てて何か言おうとして、気持ちを伝えようか迷った挙句、すぐ帰ってこれないのはわかってるのに、そんなことを言ってしまった。 白「ふはっ、寂しがりだなぁ桃波は。大丈夫、たった5年だし。」 笑うはーちゃんに、私はうまく笑い返せない。 涙があふれそうで、下を向いてしまう。 白「あっ!悪い桃波、俺もう時間だ!それじゃあ、元気でな?」 腕時計を見て、焦ったようにはーちゃんは早口で言いながら、私の頭にポンと手を置いて、手を振る。 桃「っ、うん、またね」 ぎこちない笑顔で、手を振り返すと、はーちゃんは笑って歩いて行った。 どんどん遠くなる背中。 桃「はーちゃん!!!私、はーちゃんのことが好き!!すっごい好きなの!! だから、だから…っ、か、帰ってきたら、お嫁さんにしてください!!!!」 私は、全力で叫んだ。 付き合ってもないのに、お嫁さんとか…どうしよう、はーちゃん絶対引いた。 不安になってくる。 白「桃波!!俺はなぁっ!!5年後にお前に、指輪を渡す!!」 はーちゃんが、そんなことを叫んだ。 私は、泣きながら、笑った。 全力で手を振って、はーちゃんを、見送った。 まってるね、はーちゃん! 大好きだよ! end
みんなの答え
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ああーー甘すぎる!
やぁーーー。甘酸っぱすぎる!甘いよショートケーキよりも甘すぎる!(?)いゃーー。すごい!私も恋人できるかな?こんなブスでデブだからできるわけないんですけど。(´・ω・`)
甘いですね
すごく言葉の1つ1つが甘くて、にやけてしまいました。 少し気になった点を1つ書かせてもらいます。 不快に感じたら申し訳ないです。 『涙があふれそうで、下を向いてしまう。』という文で 桃波さんが下を向いた事が分かります。 次の次の文で『腕時計を見て~』という文がありますが、 下を向いているのに、どうして白也さんが腕時計を見た事に気付いたのかが少し分かりませんでした。 細かいなと思うかもしれません。その場合、申し訳ないです。 年下から偉そうに申し訳ないです。 2人のその後のお話とかあれば、見てみたいです。
あ、甘いっ
おうっ…はーちゃんもこじらせてたのかな?いいですね…青春ですね…恋したい…(しみじみ) はーちゃん視点も読んでみたいな、と思いました! 5年もあればアメリカで彼女できてそう…笑