爪切りさん(小説)
注 完全オリジナル ホラーではありますが、あまり怖くないです。 パチン…パチン… 夜中、ふと目が覚めると、爪を切るような音がしていた。 まだ、誰か起きているのかとリビングを見回す。誰もいなかった。 その日は、もうそれきり音はしなかった。 朝のリビングでは、父があからさまに苛立った様子で貧乏ゆすりをしていた。それを察した母が「あなた、どうしたの?」と問う。 「くそっ!取引先との大きな仕事がダメになったんだ!」と、父は言う。 父はこれまで仕事の事を家庭にまで持ってくる事は無かった。よほど大きな仕事だったのだろうか。 なんて考えながら静かに家を出る。学校に行くのは憂鬱だったが、今は何よりリビングの嫌な空気から逃げ出したかった。 いつも、学校に着くと、数少ない友人が挨拶をしてくれる、その程度だった。 そんな友人が私の隣で話し始める。 「爪切りさんって知ってる?」 ふと、昨日の夜中の音が蘇る。背筋が、そっと冷えていくのを感じた。 そんな私にかまう事なく、友人は話を続ける。 「爪切りさんはね、自傷癖のある女の子が、爪を切るのをやめられなくて、生まれた霊なんだって。切り過ぎで無くなってしまった爪の代わりに、切るものを探し続けてるの。爪切りさんの現れた家は、ありとあらゆる「縁」を切られてしまうの。」 まさか。 今朝の父の様子。あれは、父の「縁」が切られたからなのか。 我が家には、おそらく、爪切りさんが、いる。 信じられない、可笑しい、どうして、 様々な感情が一気に噴き出してくるのを感じた。 少し心配そうに、友人が私の顔を覗いている。 深呼吸をして、落ち着こうとする。状況を理解しようと考える。混乱していたが無理矢理頭を動かし続けた。答えは出た。信じたく無い答えだったが、こういう事なのだろう。 つまり_私達家族の「縁」は、これからずっと切られ続ける。 嫌だ、と思わず声が出る。 その夜もまた、 爪を切る音がしていた。
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こんにちは!最近短編小説に顔を出さないすもも♪です!((どーでもいい タイトルにあった通り、アドバイスさせて頂きます! 「ふと、昨日の夜中の音が蘇る。背筋が、そっと冷えていくのを感じた。」 の文で、個人的に昨晩の事を「爪切りさん」に認識するのは早い気がします。 なので、私だったら 「ふと、昨日の夜中の音が蘇った。まさかね、と思いつつも友人の話に耳を傾ける」 続けて‥、 「爪切りさんはね、自傷癖のある女の子が、‥‥‥」 的に文章を続ければ、きっと表現力が高くなると思います! あ!でも決して神楽さんの小説を否定してる訳ではないですよ! 爪切りがテーマなのも面白かったです(o^^o)/ 神楽さんの上達を期待してます!!
スゴーーー(゜〇゜;)!!!
完全オリジナルでここまで! スゴいです。 話の文章も分かりやすかったです。 d=(^o^)=b