命は不平等
目を覚ますとそこは、明るくて僕の土地も栄養たっぷりの土だった。 でも、隣の大きなひとのせいで光があたらない。 「僕って運が悪いな。」と思っていた。 でも僕は土の栄養と隣のひとのわずかに余った光をもらい何とか生き延びた。 その時だった。 ・ ・ ・ 『どっどっどっど...』 大きな地響きとともに床が大きく振動した。 「地震!?」 僕は怖くなって、目をつむった。 まだ揺れてる。 だんだん元気な声も聞こえてきた。 「怖くないのかな?すごいなー。」 多分、僕と同じまだ子供だと思う。 「楽しそうだなー」 しばらくすると地響きも振動もおさまった。 ・ ・ ・ 恐る恐る目を開けて見た。 僕の土地も周りの景色も変化はなかった。 。。。だと思ってた。 隣の大きなひとの方を見るとそこにはぺしゃんこになっている大きなひとがいた。 「大丈夫!?」 すると、大きなひとは力を振り絞って話し始めた。 [ぼ、坊主は無事だったのか。。。良かったな。] 無事ってどういう事だろう。 [やっぱ、寿命は、平等じゃねぇんだな。] 大きなひとの息が荒くなる。 [俺らの方が、先にこの地に、誕生したのに...] そしてすごく小さなか弱い声で大きなひとは最後にこう言った。 [なんで、俺だって、もっと生きた。。。] 大きなひとは話している途中でもう体がぐでーんとなっていた。 一瞬の出来事だった。 ・ ・ ・ 「あれ。。。?w」 体に力が入らない。 呼吸も苦しい。 何でこうなったんだっけ。 ・ ・ ・ 1分前... 大きなひとがいなくなり、僕は光を沢山浴びて大きくなった。 「今日もいっぱい栄養をもらったぞー」 その時だった。 『どっどっどっど...』 まただ、またあの時の音だ。 僕は怖くなって目をつむった。 「まただ、楽しそうな声が聞こえる。ねえ、君たちは怖くないの?」 僕はガタガタ震えながら、心の中でメッセージを送った。 「ねえ、これがおさまったら一緒にあそ。。。」 急に力が入らなくなった。 「なんで。。。?」 呼吸も、まともにできない。 さっき、何かに踏まれたような。。。 すると目の前に大きな足が現われて遠くの方へ行った。 ・ ・ ・ 踏まれたようなじゃない、踏まれたんだ。 そっか、あの時も大きなひとは踏まれたからあんなふうになったんだ。 「痛っ。本当に運が悪いな。」 なんでこんなところで過ごしてるんだろう。 あっちの方で暮らせばよかったな。 ハズレだハズレ。 「あの人の言う通りだ、小さいとあの子たちには僕たちの存在に気づいてもらえないんだね。」 呼吸がしずらい。 眠たくなってきた。 もう、だめだ。 だから最後にこれだけ。 「もっと、生きたかっ。。。」 ・ ・ ・ 今年の春には、大きな花が咲いて子孫を残せると思ったのにな。。。 そう思いながら、僕はすやすやと眠った。 この物語はフィクションです。 「植物」の気持ちになってみました! 書いている最中、涙が出てきそうになりました。 読んで下さりありがとうございました!
みんなの答え
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感動
泣けました…… そこら辺の雑草も一生懸命生きてると思うと…私は今までどれだけの命を奪ってきたのだろうか…笑 新鮮で読んでて楽しかったです!
すごい!つらい!
植物にも気持ちがある!確かに!! 絶対踏まないように気をつけます!
すごい!
植物の視点になって物語が進んでいてとても切なかったです! とてもセンスがあってすごいと思います。
神だー
本当に上手です。 芥川龍之介流だと思います。