短編小説「second」
高校に入って、彼氏ができた。彼は明るくて、クラスでも人気者だった。夏には一緒にお祭りに行った。クリスマスにはデートをした。他にもたくさん、思い出をつくった。 「汐乃~」 そう私を呼ぶ彼の、全部が好きだった。 特に大きな喧嘩も無く、仲も良かった…はずだった。 「大好きだよ。」 彼が恋人繋ぎをしながらそう言う相手は、私じゃない。見てしまったのだ。彼が他の女と二人きり、放課後の教室で仲睦まじそうにしているところを。 「またそんな調子のいい事言って~。どうせ汐乃って子にも言ってるんでしょ?」 相手は、隣のクラスの人だ。顔が良い事で少し有名だった。 「お前にしか言ってないって。」 まさか、彼に限ってそんな訳ないよね、見間違いだ。そう思い込もうとしても、声も後ろ姿も紛れもない、彼のものだ。 「あいつは二番目。俺が本当に好きなのは、お前だけだよ。」 「どうして?」「何で?」その言葉が頭の中を駆け巡る。私は耐えられなくて、その場から逃げた。 家に帰っても、気持ちの整理はつかない。動揺を鎮めようとコーヒーを淹れても、なんだか味がしない。 彼は、私を裏切ったんだ。いつから?何か怪しい行動をしていなかっただろうか。いや、本当に浮気をしていたのだろうか。この期に及んでそう思ってしまう自分に嫌気がさした。 私はまたコーヒーを一口飲んだ。うん、まだ味は薄く感じる。でも気持ちは少し落ち着いてきた。 彼の怪しい行動。何個か思い当たる事はあったが、その頃は特に気にしていなかった。何より、彼の事を信じ切っていた。馬鹿みたいだな。自嘲の笑みがこぼれた。 「プルルル、プルルル、」 私は彼に電話をかけた。この思いを字面だけで伝えたくなかったからだ。 「どうした?電話なんて。」 「話があるの。私たち、別れよう。」 「え?」 彼の驚いた声が聞こえた。そりゃそうだ、いきなりこんな話をされたら。 「なんでだよ。」 「なんで?そんなの、自分が一番分かってるでしょ。」 「何の事だよ。」 「はっきり言わないと分からないの?私、二番目だったんだね。」 「あんなの冗談だって、」 「私、もう無理だから。」 電話を切り、ため息をついた。言い訳をするとは。別れて正解だな。 私はもう冷め切っていたコーヒーを口に含んだ。 「苦っ」 雑に淹れたからだろうな。私は残ったコーヒーを一気に流し込んだ。 こんにちは、作者のみよはです。題名のsecondはどういう意味だったのか、わかって頂けましたか?感想くださると嬉しいです。それでは、またどこかで。
みんなの答え
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題名の意味はわからないけれど…
面白かったというか…そんなすごい話を作るなんて!凄いです
すごい!
すごいおもしろかったです! secondって、2番目ということですよね! つまり、汐乃は、2番目で、隣のクラスの子が、1番(first)ということですかね?(ネタバレすみません) あっていたら、嬉しいです! それでは、さようなら~