【短編小説】 陰キャの私と陽キャのあの子。
「これからも、ずぅっと友達だよ!」 これ以上薄っぺらい言葉なんて、あるのだろうか…? 私…潮海湊(しおみみなと)と西丘美琴(にしおかみこ)は幼馴染み。 中学1年のクラス替え。私達は同じクラスだった。手を取り合って喜んだ。 初めのうちはよく2人で話していたが、数ヶ月程経つと、 ミコに新しい友達ができ始めた。 「ねぇミコ、今日一緒に帰れる?」 ミコは胸の前でバツマークを作って言った。 「ごめーん!今日、ちょっと彩葉(いろは)ちゃんに バレー部来ないかって誘われちゃってさー。 ミナト、先帰っててくれる?」 『彩葉ちゃん』とは、中学校で初めて知り合った同じクラスの女の子。 私はもやっとしたが、友達の邪魔はしたくない。 「う、うん、わかった。またね」 ミコは大きく手を振ったが、すぐに背中を向けて体育館へ走っていった。 私は早歩きで、帰宅した。 あの日から、ミコと私はあまり口をきかなくなった。 お互い避けてたわけじゃない。 ミコには、もう新しい友達との居場所ができていたのだ。 人見知りな私は、誰にも話しかけられず、友達も増えなかった。 ミコが積極的な子だったから、私は彼女と仲良くなる事ができた。 「テストおわた 数学捨てるわw」 「うちも~」 「方程式とかマジ意味不明」 いいなぁ、盛り上がってて。でも、私はあの輪の中に入る事などできない。 最近私は、自分の席で1人本を読んでいる事が多くなった…。 …私は陰キャで、ミコは陽キャ。 どうして今まで対等にやってこれてたのかな。 明らかに、私とミコは次元が違うのに。 ミコは、私と過ごすのが辛かったかもしれない。 昔、ミコとこんな約束をした。 「ずっと友達だよ」と。 結局その約束は守れなかった。 私は、自分がもっと積極的だったら…、と悔やむ事しかできなかった。 さらに数ヶ月後。 今日は私の誕生日。 友達の家で誕生日パーティ! …なんてする予定もなく、下校時刻になった。 すると、ミコがぱたぱたと走ってきた。 「ミ、ミナト!」 私はびっくりした。久しぶりに、話しかけてくれた…。 「どうしたの?」 「今日っ、ミナトの誕生日だったよね。誕生日おめでとう!」 ミコはラッピング袋を差し出した。 開けてみると、中には写真立てが入っていた。 「この写真立てに、2人で撮ったこの写真入れない?」 ミコは1枚の写真を取り出した。 小学校の卒業式の時のだ。 満面の笑みの2人だけが写っている。 「最近話しかけなくてごめんね。 私にとっては、ミコトが1番の友達だからね!」 私の目から涙が溢れた。ミコはニコッと微笑んだ。 私は笑いながら、ミコと一緒に校門を出た。 end 読んでくださってありがとうございました(^∇^) コメントくださるととても嬉しいです!
みんなの答え
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いい話!
こんにちはぁ!エナガ大好きなシマエナガでーす! え、すご。 それしかない! ちょこちっぷさんの作品て、話が深い! なんか、わかる気がする! 『ずっと友達だよ』って言われたけど、裏切られた&裏切ってしまったこと何度かあるし… やっぱ人間関係って大変だ(^◇^;) 最後のハッピーエンドがすごくよかったぁ!安心! いい小説ありがとう! では、さいなぁら!
感動……
こんにちは!知名度あさすぎるかほぴーです! お話、サイコーでした!泣けるし、笑えるし…… ちょこちっぷさん、楽しいお話をありがとうございました! 語彙力おかしいかほぴー
誤字
「私にとっては、ミコトが1番の友達だからね!」 の所、ミコトじゃなくてミナトです ごめんなさい(^^;;
あっ!?
ちょこちっぷちゃんだ!! 友情ってすごい大事だね…。 相手に他の友達が出来たこと私にもあるし湊ちゃんと私が重なって納得できた!! 一番の友達って言われたら嬉しいだろうね~。 素敵な作品ありがとう!! 毎日の励みになるよ!!
え、泣いた。
本当に小説で泣きました!! ミナトと自分が重なって、後半胸が痛かった…(´;д;`) バトエンかな…って思ってたら、ミコいい子で…涙 何か、泣いてばっかでごめんなさい笑 前に、一度コメントした利久です! わすれたかもしれませんが笑 名作ありがとです…!! これは、次回作見ないわけにはいきませんっ! 自分のペースで良いので頑張ってくださいね♪
おおー!!
ハッピーエンドで良かった~♪ 陰と陽でも問題ナシだね~♪♪♪ 上がって(明るくて)下がる(暗くなる) 感じの表現が上手でした! 悲しくなるものの、それがうまーく かけてて尊敬します!! 最高な小説ありがとうございます!