幸せな一日を
「ねえ、私にもわかるように話してよ!」 嘉代(かよ)が通学路で耐えかねて大声で叫ぶと、はなりたちは一斉に黙りこくった。やがて、はなりが小馬鹿にしたように言った。 「まじあたおか」 「それな」 「草不可避」 これだけで意味が分からない。 「あ、にいちゃんフロリダ」 アメリカ? こんな言葉、知りたくもないし、聞きたくもない。 言葉に知性が感じられない。 「とりま、カフェ行く?」 とりま? 手間の変化系? もう分からない。 理解しがたい。 「あいつ、まじウーロン茶だよね」 誰が飲み物なの? 「あんたのせいでTBS」 私のせいでテレビ局がどうかしたのだろうか? 嘉代は泣きたくなった。 「わかりやすく言ってよ」 はなりが酷薄な笑みを浮かべた。 「じゃあ、言うね。私はあんたを頭がおかしいと言ったの。さやかはそれに賛同した。真波(まなみ)は笑えちゃうって言ったんだよ。莉緒(りお)はお兄ちゃんが風呂に入るからLINEから離脱したって言った。七瀬(ななせ)はとりあえずまあ、カフェ行く?なしほは隆太(りゅうた)のことをうざったいロン毛の茶髪男子と言った。日鞠(ひまり)はあんたのせいでテンションがすごく下がったと言ったの。こんなのもわからないってあんたバカだね」 嘉代は言った。 「ちゃんとした言葉も話せるじゃん。これからも私と仲良くしてね」 まるで好きな芸能人に会ったような笑顔で言うと、はなりたちは一様に青白い顔になった。
みんなの答え
辛口の答え
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言葉選び…最高ですか…
現代だからこそ、ぐっと来るストーリーでした… 最後の「ちゃんとした言葉も話せるじゃん。これからも私と仲良くしてね。」でなんだろ、いい意味で裏切られた様な… とにかく、好きです。
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