輪廻転生!
私、黒澤優子。本が大好きな13歳。今日は、市の図書館に来ています。 本棚に納められた本達の背表紙を見ていると、一つの本に目が止まりました。 「日野、真由美…」 著者の名前を思わず呟きました。なぜか、読まなければいけない気がしたのです。「消えた友人」放浪癖の青年が、失踪するミステリー小説。いつもの放浪かと思えば、いつまでたっても戻らない。青年の友人が、青年を探す小説。私はそれを手に取り、読み始めました。 読んでいるうちに、不思議なことに気がつきました。この先の展開が、手に取るようにわかるのです。思い出した。日野真由美、それは私の、前世!だっておかしいでしょう。自分のほくろの位置や公表していなかった過去、友人の名前すらわかるなんて。そこからはもう芋づる式に記憶を取り戻しました。本を急いでもとの棚に戻し、家に帰りました。 原稿用紙に前世で書こうとした小説の構想も頭の中にあったので、それをそのまま書きました。部屋にこもって何かを書く私を現世の両親は心配しましたがそんなこと思考の外ですよ。 それを公募に出しまして、脚光を浴びました。私の前世はかなり有名な作家でしたのでね、現世で思い出せたのは運が良かったです。作風が似ているので、第2の日野とも呼ばれました。前世で病死しましたから、思い出して悲しむ声もありました。 ある小説コンクールの授賞式で、なぜかこちらを睨み付ける少女に気づきました。日野美空。高名な中学生作家です。前世の私の娘だ。なぜ睨む?あぁ、私に天才作家の名を奪われたからですね。私の娘と言えど、人をひがむようでは作家として足りぬ。わざと目を合わせ、微笑むと鬼の形相になりました。いとおしい私の娘、美空。軽蔑してあげるわ。 授賞式のあと、お手洗いに行きました。 美空もやって来ました。相変わらず修羅を体現した顔です。 「あんたさえ、いなければ…」 怒りに満ちた声で話かけてきました。 あぁ本当にかわいらしい。美空にだけは真実を言ってあげます。 「あなたは、お母さんの真似事をしているからダメなのよ」 「はぁ!?お前に、何がわかる!?」 「だって、あなたの小説、前世の私が書いていたアイデアのメモとまったく同じですもの」 「前、世…?」 「私、日野真由美の生まれ変わりなのよ。真由美にしかわからないことを言えば信じてくださるかしら?夫の名前は日野博文、第一子日野美空を26歳の8月4日出産。」 その後もずらずらと事実を並べ立てると、美空は顔を青くして立ち尽くしていました。
みんなの答え
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感動する!
ども、ゆんです☆こんちくわ! 凄い!感動しました!素敵ですね!素晴らしいですね!なんかこんな物語ありそう!歳下ですがすみませんでした。
えっ
まふまふの曲と同じ題名
すごー!
あーやです^^* 前世かぁ。 全く記憶なし(*^^*) 面白かった!