#星空の中から
「蘭って、ほんと何でもできるよねー」 たった1人の友達なのに……。 その一言が、私の心をつらぬいた。 「この前のテスト返すぞー。」 高校生になって、初めてのテストの返却。みんなは緊張しているけれど、私は変わらず普通に話を聞いていた。 私、美園蘭(みそのらん)。今回のテストはまあまあ手応えあったし、いいできになってると思う。 「美園、よくやったな。次回も頑張れよ!」 全教科をザッと見ると、ほとんど90点越え。満点もいくつかある。 ?「え!?蘭すご!」 私の後ろで親友の声がした。 蘭「るりッ」 るり「全部90点越えだし!満点もある」 るりの一言で、教室中が凍りついた。 ザワザワして、私に視線が集まる。 「うちのクラスの平均点、美園さんでかなり上がってんじゃ…」 「いいよねー。何でもできる『蘭さま』は」 もっと騒ぎが大きくなっていく。私は、何も言わずに黙っていた。 私は、昔からずっと人よりも上にいた。 勉強はいつも学年トップだったし、足の速さもクラス1だった。どんな教科でも、たいていは何でもできた。しかも家は、いわゆる「お金持ち」だ。父が病院を経営しているから。 『名前の通り、美しい子になるのよ?』 母がそんな願いを込めて、私は『蘭』という名前をつけてもらった。 何でもできて、お金持ち。自分の欲しいと思ったものは、何だって手に入る。 でも、1つだけ…お金では手に入れられないものが、あった。 それは、『友達』だ。 それに気づいたのは、小学生の時だった。私の周りには、友達がいない。中学では頑張って、そういう存在を作ろうした────でも、ムリだった。いつの間にか遠ざけられて、高嶺の人とされていた。『蘭さま』なんてあだ名もついてしまった。 高校でできた初めての友達…それが、るりだった。 るり「───蘭って、ほんと何でもできるよねー」 休み時間になったとたん、るりがそう言った。 ───るりも私のことを、そんな風に言うの…? 蘭「るり…ッ」 るり「蘭が高嶺の花って感じなの、こーいうとこだよね。だって、何でもできるんだもん」 るりが笑顔で言う。何で、何でそんなこと、言うの───? また、るりにまで遠ざけられるのかと思うと…怖かった。 るり「でもさー、蘭って何でもできるけど、普通だよね」 蘭「…えぇっ?」 それは、今までもらったことのない言葉だった。『普通』…?親近感が湧いたのは、気のせいじゃない! るり「だって普通に明るく話してくれるし、自分の才能を鼻にかけたりしないもん。みんな、誤解してるよね。あたし、蘭のそういうとこ好きだよ!」 蘭「私が…?そう…?」 るりの言葉は、私にとって救いだった。 今までそんなこと、一度も言われたことがないのに───なぜか、嬉しかった。 蘭「私も、るりが好きだよ」 私も笑顔で返した。るりにもらった言葉を。 るり「あー、やっぱ撤回!そういうのは彼氏に言いな!」 蘭「私、彼氏いないってばー」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私の存在を『普通』に感じてくれたのは、るりだけ。社会人になった今も、私はあの出来事を覚えている───。 蘭「久しぶりに、電話かけよっかなあ」 仕事帰り、私はるりに電話をかけた。 るり『もしもし、蘭?何か用ー?』 蘭「るり!あのね、これから会えないかなって」 るり『いーよ!あ、久しぶりにレストランとかどう?』 蘭「いいね!私予約しとくよ」 その後少し話をして、8時に集合の約束をした。 ───キラッ 川原の側を歩いていると、不意に空がキラッと光った。 蘭「あ!流れ星…」 『親友』と言える人は、るり1人だった。自分が、1番大切にしたい人…。 星空を見上げながら、るりの顔を思い浮かべる。 …同じだ。その無数の星の中から、1番大切な人を見つけ出せた。私にとっての出逢いは、流れ星みたい。 そう思える人に出会ってから、世界が変わった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは。みなみんです! 私の小説は「友情」が多めですけど、汗 どうでしょうか? 良かったらご感想を書いて下さい!
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感動!
なんか私とすごい重なる… 私も家が医者やっててお金持ちなんです。((自分でいうな それでなんか英才教育みたいなので 絵画と英語とピアノとバイオリンと塾と水泳とそろばんと習字と陸上と… だいたい十個ぐらい習い事してます。 そのせいで何でも出来るようなったんです。((自画自賛するな それで友達にも避けられていて…(そもそも友達いない) でもひとりだけ周りと同じように接してくれる子がいたんです。 初めて話しかけてくれたときは大泣きしました。 クラスメートから一度も話しかけられたことなんてなかったので。 それからは放課は毎日遊びました。周りに誘われても、 私と遊んでくれました。今では、その子が周りの子にも 私のことを話してくれたおかげで 他の子とも接する事が出来るようになりました。 なんかこの小説読んでて自分のこと見透かされてるかと思ったww 最近は他の友達とばかり遊んでいてその子と遊ぶことがなかったので、 改めてその子の大切さに気づけました。感謝します。 ありがとうございました。
いい小説!同感です!
私も、勉強はできる方なんですが、テストで100点取れてもあんまうれしくないんです。 だって、周りからどう思われるか分からないから…。 だから私は、クラスから「すごい」みたいな声が上がっても、默ってます。 クラスで良い点数取って、喜べる人がうらやましいです。 まさに、私は蘭に少し似てます。 お金持ちじゃないし、友達もいるけど…蘭の気持ちはよく分かります。るなみたいな子、天使です。 最後の流れ星のところの表規法も良かったです。 みなみんちゃん、この小説を書いてくれてありがとうございます。
文章力とかアイデアとか凄…()
初めまして、ゆにと申します(*´∀`*) まず!感想がありすぎるのでまとめます笑 (その1) 文章力が完璧です…!! 上から目線ごめんなさい>< 読んでいて飽きませんし、行が分けられてて非常に読みやすいです♪ (その2) アイデアが素晴らしい! 普通、こういう小説書くときは、貧乏人側の立場に立ちがちなのに、みなみんさんはお金持ちや、期待されてる子の苦しさを表現していて、良かったです♪ 弟子入りしたいくらい、すごかったです(笑) これからも、みな”民”として、小説読みますね! では~。