人喰いは、人間に恋をした
人喰いは、昔から恐れられていた。 毎晩、人がさらわれ帰ってこない。 それが30年以上起こっている。 それを引き起こしているのは、 人喰い妖怪「マナエ」だった。 夜の森で、また一人男性が襲われた。 男「や...やめてくれぇ...」 マナエ「お前は食って良い人間?」 男「待ってくれ!もっと美味しい人間の 作り方を知っているから!」 マナエ「.......」 マナエ「こんなんで、人間がつくれるんか なぁ...」 マナエは疑問に思いながら服を着る。 男「あー、大丈夫だ。 腹でっかくなったら人間がいる。」 キャッキャッ!アキャー! 小さな子供の声が響いている。 マナエ「そろそろ喰って良い?」 男「駄目だ、まだお前より小さいだろう」 数年後... あの幼い娘は、立派な女性になり、 一年後に生まれた妹は、美しくなり、 7年後に生まれた末っ子は賢い少年に。 男「そろそろ喰って良いんじゃないか?」 マナエは子供たちをじぃっと見つめた。 その後、微笑んで優しくこう言った。 マナエ「いや、もうお腹いっぱいだ」 男「あの時本当に食べなくて良かったのか?」 マナエ「我が子を食べるわけにはいかなかったのよ」 男「本当は食べたかったくせに」 マナエ「うっ、うるさい!」 マナエがぷうっと頬を膨らませた。 まるでフグみたい。 男は笑うと、何か悲しそうな笑顔を浮かべた。 男「なぁ、マナエ。俺が死んだら喰ってくれるかい?」 マナエ「え?」 男「焼かれるよりお前に喰われた方が、俺は最期まで幸せなんだ。」 マナエ「........」 男「駄目...かな?」 マナエ「いいよ、食べてあげる」 男「ありがとう...マナエ...」 男はゆっくり目を閉じた。 手が冷たい。 マナエが指を噛む。 指から血が出てくる。 マナエはそこから少しずつ体を食べた。 優しくて、誰よりも心を暖かく出来る、彼ならではの味だった。 食べ終わると、自然と涙が出た。 人喰い妖怪をあんなに優しくしてくれたのは、あの人だけだった。 ありがとう、ごめんなさい。 言いたいことが沢山ある。 でも最初に口から出たのは... 「大好き...!」 今まで言えなかった。 恥ずかしかったし、私のキャラじゃなかった。 でもそれは嘘で、わざと言わないようにしてただけだったのかもしれない。 私のこの気持ちがあの人に届きますように... 大好きだよ、きっとずっと。 ====================== こんにちは!赤にゃんこです。 恋愛小説を書きました。 感想待ってます!
みんなの答え
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すっっご…
うわぁ私絶対書けないわ…と思いながら読ませていただきました。メインは種族を超えた愛情だと思うのですが、設定や物語の展開が素晴らしく、しかもオリジナリティ溢れているところがとても素敵だなぁと思いました! 多分変わったのはマナエだけじゃなくて、男の方も変わったんかなぁなんて慣れない考察をしつつ…とても楽しませてもらいました…(´∀`*) 素敵なお話ありがとうございました♪
無題
実はさっきまで「犬夜叉」というアニメを観ていました。それも妖怪や人間の関わりが描かれた物語なのですが、赤にゃんこさんのこのお話もすごく良いですね! 感動しました!