好きなヒト。
「はぁぁああー……」 私は宮入 海。中学一年になってから三ヶ月という、だいたい環境に慣れ始めた頃。 部活は、姉に押されて吹部に入部した。 パートはパーカッション。 正直、驚いた。私にはひとつの楽器を演奏する方が向いている気がしたからだ。でも、そんな部活も入ってちょうど一ヶ月。 パーカッションの先輩は四人いて、三年生は男女一人ずつ、二年生は男子二人、一年は私と男子がもう一人。 ……そして、深ぁぁぁいため息をついた今に至る。 原因は、二年の先輩だ。 私は、そのうちの一人の先輩が今気になってしまっているっぽい。 その先輩は、両想いらしい。ということは付き合ってる可能性があるということだ。 その相手(多分)はファゴットパートの、眼鏡をかけた髪の長い、男子とかとふざけあう系の女子だ。確かに、その人と話している先輩はいつもより楽しそうだ。 先輩はいつも私を後輩として扱っている。それが当然だけど。もう一人の二年の先輩と絡み合ってるのを見るのも楽しい。 私は先輩のファンなのかもしれない…と思ったこともある。それはおいておいて。 私がなぜため息をついたかというと、自分の気持ちが分からないからだ。好きなのか、気になるのか。好きなら好きでアピールするけど…という状態。 私は小学生の時、三年と半年くらい好きだった人がいた。 振られてしまったけど。 そのときはその人に対してめちゃドキドキしてたから、あぁ、好きなんだなぁ、実感できたんだけど、今先輩にはドキドキしていない。 はて、どういうことか…とめっちゃ悩んだんだけど、答えはでないまま。 みんなどうしてんのかなぁ…と思うこともある。試しに、やっと出来た友達にやんわり聞いてみたら、「わかんない」と、即答された。 二日後。私は今机に向かっている。前には紙。ばーっと数直線が引いてある。 といっても、フリーハンドの汚いやつ。はじっこに「好き」反対側に、「気になる」とかく。 小学校の頃使った「すうじセット」の中のおはじきを、ちょうど真ん中に置く。そこが今の私の現在地。 「気になる」の近くに、「ずっと見ちゃう」とかく。もうそれを越えていることになる。「好き」の近くには「ドキドキする」とかいた。まだそれは越えていない。 そんな調子で数時間うんうん唸って書き上げた数直線の上には、消しカスがたくさん。改めて見てみると、なかなかいい出来。おはじきをちょちょいと動かす。 よし。これで今の私の気持ちが正確に解った。 次の日学校へ行き、朝部活をしに音楽室に入る。もちろんそこに先輩はいる。もちろん… わたしの位置はもうわかっているから、悩むこともない。 「お願いします」ニコニコしながら挨拶する。「お願いします」先輩はちらっと私を見ると、返してくれた。 はぁ…目大きいなぁ…二重ぱっちりだし…全部、「○○」だなぁ、なんて、パッと見で思ってしまう。 三日後、私は先輩を呼び出し、告白した。付き合っているなんて勘違いだったようだ。 今週デートいこう、とLINEで言われた。駅で待ち合わせをして、水族館へ行き、カフェでパフェを食べた。高かったけど、美味しかった。 家に帰って、今日の出来事を思い出す。あくびをしながらお風呂へ入り、髪を乾かして布団にはいる。 眠りの世界へとどんどん引きずり込まれ… 「…さん、芽衣さん、芽衣さん」 はっと飛び起きて周りを見渡す。 寝ぼけがおの私を見て、クラスの人たちがクスクス笑う。先生も困り顔で笑っている。 う、嘘でしょ… 私は芽衣。私は今、気になっている先輩がいる…… 初投稿です。誤字、脱字等あったら言ってください… スミマセン。
みんなの答え
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ウソ!
まさかの夢!こう言うのおもろ~!! ウチもこう言う事ありましたぁ!!あるあるですねー☆ また書いて欲しいです!ウチ、めっちゃ読む!
おぉ!
面白かったし、上手だった! かわいい小説、ありがとう!