~Aκari~ ア力リ
~「さようなら」たった一言なのに、言えない。「さようなら、今までありがとう。」言わなきゃいけないこの状況を受け取めたくなくて、ただ、泣くことしかできない。人間、いつかは死ぬけれど、まだ13才。わたしと同じ年だった。まだやらなきゃいけないことがたくさんあったのに・・・・明梨(あかり)はわたしにとって、その名のとうり、「灯り」だった。明梨といればどんなに悲しくても立ちなおることができた。愛されていて、明るくて、幸せだったから、わたしを幸せにしてくれた明梨。神様、どうして?どうして?明梨をつれていったの?何か理由があったなら、言ってほしかった。灯りを、明梨を失なった今、わたしはどうすればいいの?明梨?また明日会えるよね?明梨は生きているよね?もどって来てよ。明梨、目をさましてよ。またいっしょに遊ぼうよ。明梨がこれないならわたしが行くよ。明梨の元へ~ ~Aκari~ア力リ 今日も、明梨の家へ来てしまう。お墓に行くと、どこがらともなく聞こえてきそうで怖かった。明梨はもういないと。 分かってる、分かってるけど、でも今のこの現状を受け取められずに、来てしまう。以前なら明梨のお母さんが、「あら恵(めぐ)ちゃんこんにちは。明梨~恵ちゃんよ。」と明るく言ってくれていたのだが、今はすっかり白くなってしまったかみをいじくりながら、やさしく、Γごめんね、もう明梨はいないのよ。」と言うだけだった。 「恵、いいかげんにしなさい、悲しいのはわかるけど、明梨ちゃんのお毋さんが恵を見てよけい悲しくなったら因るでしょ?明日こそはお墓に行ってらっしゃい、お母さんも行ってあげるから、ね?明梨ちゃんも恵に会なくてさみしがってるわよ、天国で」 「天国で」お母さんがそう言ったとたん、わたしの目からなみだが溢れだした。Γ天国」なんて、本当にあるかどうかも分からない場所。遠すぎる、遠すぎるよ。この前までいっしょにいたのに、明梨、どうしてそんなに遠くに行ってしまったの?ひどい、ひどいよ明梨。約束したじゃん小さい時、大人になっても、ずっとずっといっしょだよって。昔すぎて、わすれちゃった?明梨、明梨どうして?そんなことを考えながら、わたしは部室にかけこんだ。「恵?どうしたの?恵?」お母さんのさけび声を聞ながら・・・・・ 月日は流れ、14才。本当は明梨といっしょに登校するはずだった教室に1人で入る。同じ年だったはずなのにわたしの方がお姉さん。いくつになっても、わたしは年をとるけれど明梨は永久に13才。へんな感じ、明梨より1つ年上って。でもそのうち1つや2つじゃすまなくなる。そう考えたら悲しくなってくる。「ねぇねぇ」声が聞こえた。家族以外に話かけられたのっていつぶりだろう。ああ、この声のぬしが明梨だったらいいのに。でも話かけてきたのは、同じクラスの原 奈桜(はら なお)さんだった。「えっと、原さん?」「悲しい?」「え」「わかるよ顔みてたら。」「え、わたしそんなに悲しそうだった?」「ううん、でも分かるよ。明梨ちゃんと仲よかったし。」「うん悲しい。すごく悲しい。」わたしは原さん・・・・・奈桜ちゃんに、泣きながら、今までのこと、全部はなした。奈桜ちゃんは最後まで聞いてくれた。 「さよならなんて、言わなくていいと思うよ、明梨ちゃんは、天国になんか行ってない」「へ」「明梨ちゃんは、いつでも恵ちゃんのそばにいるよ、きっと」そうだ、明梨がわたしの元を、はなれるわけない。たとえ見えなくったって、ずっといっしょにいることぐらい、できるんだ。「ありがとう。奈桜ちゃん。そして明梨、いつまでもわたしの灯り、いつまでも、いっしょだよ、これからもよろしくね!」 「さよなら」じゃなくて「これからもよろしく」これが本当に明梨に言うぺき言葉だった。 春の青空の下、わたしの横で明梨が笑った気がした。 ~感想まってます!~
みんなの答え
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泣きそうです。・°°・(>_<)・°°・
さよなら なんじゃなくてこれからもよろしくだなんて考えてませんでした。感動しました。すごいですね。
おぉぉお!凄い!
10歳って事は小学4年生ですかね? 話がまとまっていて綺麗です! 「~。」のように、「。」の次は改行した方が見やすいかと! 口出ししてすみません!次回作楽しみに待ってます♪