「バレーボール」
ずっと夢を見ていた。 選手として全国大会のコートに立つ瞬間を。 バレーボールの強豪校。 部員は20人。ユニフォームが貰えるのは12人。 レギュラーは全部で7人… 毎日自主練した。雑用も率先して引き受けて、人一倍声を出して。 辛かったけれど、先輩のように活躍する姿を夢見て。 経験が少ない分、研究して。 運動が得意じゃない分、努力して。 背が小さい分、よく動いて。よく跳んで。 今日、努力は必ず報われるわけじゃないことを、知った。 レギュラーになれたのは、私じゃなかった。 ユニフォームは1番最後の12番。 よほどのイレギュラーがない限り試合に出られない3番手。 同じポジションで選ばれたのは、小さい頃からバレーをしてて、運動も得意で、 挫折なんてしたことがないような子だった。 なぜバレーを好きになってしまったんだろう なぜバレーに出会ってしまったんだろう 家に帰る電車の中で泣きじゃくる。 青いユニフォームを握りしめながら。 濡れて、青が黒に変わっても。 ユニフォームを貰えただけでよかったんだと、もうひとりの自分は言う。 ユニフォームを貰えなかった子のむせび泣く声を思い出す。 それでも、それでも、ただただ悔しかった。 もっと努力できたのではないかと後悔する自分が。 これ以上努力なんてできないと諦めている自分が。 私たちは県大会の王者の座を掴みとった。 優勝確実といわれていたライバルに競り勝って。 夢の全国大会。 3年生の、私の、最後の大会。 私が夢に見て、見続けて、掴めなかった場所。 オレンジ色のコートに私が立てるのは2度だけ。 試合の始めと終わり。挨拶のとき。 ベンチから大声で応援する。喉が枯れても叫び続ける。 逆転なんてほぼ不可能な24-09点。 ラスト1点で負けが決まる。 私たちの3年間が終わる。 それでも私は声をかける。 私が立ちたかった場所で必死に戦っている彼女に。 「まだいける。最後まで諦めるな。」と。 背中を叩いて送り出す。 精一杯の頑張れの気持ちを込めて。 ピィーーー そして、試合終了の笛がなる。 滲む視界の中で踏みしめた。 一歩一歩大切に、二度と踏むことはないであろう、このコートを。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 この物語がたくさんの人に読んでもらえることを祈って…
みんなの答え
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ハイキューみたいな、、、
すごいバレーの事、悔しさ努力の尊さがわかる小説でした。私もバスケ部で練習してもやはり勝てない高い壁がある。でも。諦めない進む心が大切だと私は思います。小説ハイキューみたいで良かったです! スポーツ系恋愛系小説好きなので見ててとても楽しかったです!作ってくれてありがとうございました!
感動‥。
sanaです(っ´. .`)ペコッ 主人公がレギュラーに選ばれなかったところ、本当に泣きそうになりました。 私も、運動が苦手ながらも運動部に入り、自分のその下手さに呆れる日々を過ごしているんです。 主人公も、運動が苦手なところは私と一緒ですが、努力するところ、雑用も引き受けるところは私と違います。 私は、できないと最初から諦めて、疲れたからと言い訳をして、自主練なんてしませんでした。 部活が楽しいからと、ついつい掃除をサボって遊んでばかりいました。 こんなんじゃ、絶対上達できませんよね。 このお話を読んで、すごくすごく反省しました。大事なことに気付かせてくれて、本当にありがとうございます! それと、最後試合に負けるシーンで、どれだけ練習をしても、勝てないものはあるんだなぁ‥って思いました。 スポーツって厳しい世界ですが、それでいてめちゃくちゃ素敵ですよね。 私も、運動部に入って後悔したことがありません。 明日から、自主練を頑張って、雑用や掃除も積極的にするようにします! お話書いてくれて、本当にありがとうございました。