短編小説みんなの答え:2

たしかに私は好きだった

私には、忘れられない人がいる。 少し茶色い髪の毛 こげ茶の目 スッとしている鼻 7年経った今でも、ずっと忘れられない。 特別な人。 目を瞑ると、浮かぶ笑顔。 愛おしい。 思い出すだけで胸が苦しくなる。 あの恋に、正解はあったのだろうか。 あの時の決断は、正しかったのだろうか。 いつも、気がつくと考えていたーーーーーーーーーーーー。 「久しぶり。元気?」 私は、彼に7年振りの連絡をした。 「いきなりだね笑 元気だよ」 丸1日経って返ってきた返信。 「仕事は?順調??」 たわいもない、世間話だ。 本当はこれだけのために、わざわざ7年振りに連絡したわけではない。 わかっているでしょ? 「もし良かったら次の休みに会いませんか?」 ここ3日間ほど内容のない連絡を取り続けて、先にその殻を破ったのは彼だった。 「うん、会いたいな。」 本来、私はこのために連絡をした。 そのくせ3日間も連絡を取り続けて何も言えないなんて、本当情けない。 それでも、彼がそう言ってくれたということに、私の心は舞い上がった。 私だけが会いたいと思っていたわけではないんだ。 そう思うだけで、心が弾んだ。 約束の日、私は一人でカフェにいた。 この後、この場所に彼が来る。 そして私は伝えるんだ。 大切なことばを。 午後3時。 ちょうど約束の時間に現れた彼に、相変わらずしっかりしている人だなぁと感心した。 手を振ると私に気が付いた彼がこっちへ向かってくる。 愛おしいなぁ。 やっぱり、好きだなぁ。 私達は他愛もない話をした。 職場の後輩の話、先輩の話、辛かったときの話、笑えた時の話、、、 あっという間に3時間ほど経っていた。 あまり遅くまではいられないから、私は時計を見て切り出した。 「あの時のこと後悔してるわけじゃないけど、あの時違う選択をしていればって思ったことがあるの」 彼は、ふふっと笑った。 「俺はしばらく忘れられなかったよ、君はすぐに新しい彼氏ができていたけどね。」 私は今も、忘れられないよ。 ずっとずっと好きでしょうがない。 「うん…。私は貴方を振ったけど、好きじゃなくなったからじゃなかったんだよ」 彼は、口を閉じた。 「好きだったの、すごく。」 「…知ってるよ」 え、、。 「上手く隠せたと思ってるかもしれないけど…、本当は泣いてたの気付いてたよ」 彼は、私の気持ちを知っていた。 知っていて、私を追いかけては来なかった。 そりゃそうか。 だって貴方には、彼女がいたんだもん。 お互いに別の大切な人がいて、それでも 愛し合ってしまった、 間違いだらけの恋愛だったから。 終

みんなの答え

辛口の答え

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元「なな」の「修菜(しゅうな)」です! すごく読みやすくて、上手でした!


読みましたー!

とてもいい話だと思う! 互いに愛し合っていたなんて 切ない…


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