矛盾の廻る季節
電車が走っている。空を切りながら。ガタンゴトンと揺れる車内には夏だというのに暑苦しいスーツ姿の男性が何十人といる。 橋を渡っている電車は夕焼けに染められている。冬は日が短い。 セミは泣き止み、カラスと帰る子供達の影は黒く濃くなびく。僕らは霜が出来た道を歩く。 「夏ももう直ぐ終わりだな。メグル。」 「そうね。エイト、、。寒いわ。」 「ほら、これ上げる。渡すタイミング逃しちゃってよ。もうじき暗くなる。僕らも帰ろうか。」 帰道へを歩き出した僕らの前方には大きく丸い夕日が輝き、僕らの影を作っていた。そして、前方には月が見え始めている。 「また、影踏みしてかえろーか!ほら!私が鬼だよっ!」 「っ!あぶねぇなぁww」 先に在る道は伸びているのに、2人は同じように行動しない。本当はマフラーをした少女と半袖の少年が影踏みをしている。はずだったのだ。 いつも通りお気に入りのエイトから貰った真っ白なマフラーで首を包んだ少女、「白雪 廻瑠」は「夏日 永斗」と冬の伸びない影で、メグルの大好きな影踏みをする約束をしていた。だけど、少女は、、、。約束が果たせなくなった。 彼女は渾身の力で願っていた。 「メグル!夏だというのにマフラーしてるのか?」「やっと会えた。約束、果たしに来たよ。え?マフラー?エイトに貰った大切なものだから。ほら!影踏みしよっ!」 「もちろん!ほら来いよ!!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーー 「はぁ、はぁ。もう終わりにしようぜ、、。メグル。」 「はぁはぁ、、。まだ、、。まだ、、。まだ、、。まだよ。まだ。」 「もう、、疲れたよ。負けたよ!メグル!俺の負け!メグル!メグル?メグル、、、?」 さっきまで隣に居たのに、見当たらない。手の温もりもいつの間にやらアスファルトの生ぬるさに変わっていた。 手元にはメグルに渡したはずのマフラーがあった。 「マフラー?このマフラー、メグルに渡したよな、、、。メ、、グル?メグル シラユキ?だれだっただろうか、、?」 ふと気づいた時、手元には「Meguru Sirayuki」と、ヘタな刺繍をされた、名前も、見覚えの無い真っ白なマフラーを手に持っていた。
みんなの答え
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無題
こんにちは、抹茶猫。です(^^♪ まずはむあんさんほんとに11歳ですか?? 上手すぎてすごいですッ… これからも書いてくれれば絶対読みます。 なんか情景って言うの?景色を文にするのがうまいですね。 これからも応援しています。