そのままの君が。
『・・・』 寒い。ぎゅっと背中を丸める。 秋も深まってきた今日この頃。宿舎の屋上で、一人空を見上げた。 『先輩、風邪ひきますよ』 待ち侘びていた声と共に、ふわっと毛布が肩にかけられる。隣に座った彼女は、やれやれとため息をついてみせた。 『ほらまた、裸足で屋上に出ちゃダメ。何か踏んじゃったら危ないです』 俺の足に、そっとスリッパを履かせてくれる。 『うわ、手ぇ冷たっ!一体いつからここにいたんですか・・・もう』 かじかんだ手を握って、優しく息を吹き掛けてくれる。 ・・・こうして、手取り足取り彼女に世話を焼かれるのは、とても嬉しい。 彼女に気に掛けてもらいたくて、わざと危なっかしい事をしている節もある。彼女にはいつでも、俺の事を見ていてほしいから・・・ 『・・・わざわざこんな事しなくても、私は先輩と一緒にいますよ?』 驚いて、顔をあげる。 『・・・気づいてたのか』 やっと一言呟くと、彼女はまた呆れ顔をして、わしわしと俺の頭を撫でた。 『男子と話してる時に毎回どす黒い視線を送られれば、嫌でも気づきます。それに先輩、普段は几帳面じゃないですか。明らかに不自然なんですもん』 ・・・見事に全部バレていた。恥ずかしさと情けなさがない混ぜになり、思わずうつむく。 『・・・気持ち悪いと、思っただろ』 嫌われてしまっただろうか。そう小さくこぼすと、彼女はへにゃっと眉を下げて笑う。 『私も、先輩の事好きですよ』 好き。 数秒遅れて、言葉の意味を理解した。・・・カアッと顔に熱が集まるのが分かる。 『私の前では、もう強がったりしなくていいので。寂しい時はちゃんと、寂しいって言ってください』 そっと引き寄せられて、包み込むように抱きしめられる。ぽんぽん、と柔らかく、背中を撫でられる感触がした。 『本当は泣き虫で、甘えん坊で、寂しがり屋な、そのまんまの先輩が。私はだーいすきなんですから』 じわっと目元が熱くなって、ぽろぽろと涙が出てくる。 ・・・どこも取り繕っていない、ありのままの俺を。 受け入れてくれて、ありがとう。
みんなの答え
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え、待ってめっちゃ好き。
待ってください。エグい程好きです(?) なんか暇やなー ってなんとなく小説読んでたらめっちゃ好きなん見つけてしまった笑 睡さんが小説家やったら普通に本買ってます!!笑笑 最後の終わり方凄い素敵やし、男性側が僕と似ているので理想の未来を見れた様で幸せな気持ちになれました。 また、期間限定で良いから小説書いても良くなったら良いですね。 長文すみません、年下が失礼しました。
遅れてすみません!
遅れてすみません!私が無理矢理自分でスマホを遠ざけていたものですから……… すごいかわい! 気を引こうとしていろいろと危険なことしちゃうの、小学生男子みたい(キュン(∥∥ω∥∥)) 彼女も彼女で、その子を意識しているからどす黒い視線も気づけたわけで。 どちらもかわいかったです〃〃
優しい~
こんにちは。 彼氏(?)可愛い一面が ありますね。 彼女は、優しいと思います。 なんか、こういう関係 憧れる~
いい~
こんにちは~yuno__(ゆの)です!! (元ゆは) うん、泣けますね…。 キャラが可愛いよぉぉぉぉ~!! 彼女さんが優しいっ!! 主人公の気持ち、だだ漏れwww ま、そこが可愛いんだけどね() 絶対彼女さん可愛いんだろうなぁ♪ あ、主人公優しいからモテる…♪ カップルになったら美男美女のラブラブカップルになるだろうなぁ♪ (絶賛妄想中でした) この小説……。可愛い。 バイバイ♪