〔短編小説〕不安定な好き。
「なんで、なんで、なんでなのよ!」 私は、初めて人に対してこんなに、どうしようもない気持ちになっている。私の彼氏である、圭(けい)がいつの間にか、この世界から消えていたから。誰が悪いわけでもない。 病気なんだから。 それでも、諦めは付かなかった。せめて言って欲しかった私には。 圭の彼女なんだから。 ------------------------------- 「ふぅ、ふぅ、はぁ、はぁ…」 私は、今マンションの屋上の1歩足を出せば、人が豆粒程に見える下に落ちていける。正直、圭が居ないんだったら生きている意味が無い。 「これで、終われる。楽に…なれる…。」 私は、深く息を吸う。 「ちょっと、待て!!小春(こはる)!」 「…!?」 後ろには、聞き覚えのある声が聞こえる。でも、圭の声ではない。 「なんで、なんでこんな所に居るんだよ!!良いから、そこを降りろ!」 「唯(ゆい)…。」 「俺は、圭の事を悲しむな。とは言わない。だけれど、この世から小春も消えちゃ、圭も悲しむだろ。圭が自分のせいで小春が死んだ、俺のせいで…。そう思う似決まってる。そんな、想いをさせるのが彼女なのか!?」 確かに、そうかもしれない。 圭には、自分のせいで悲しんで欲しくない。それは、彼女じゃないかも…。 そんな、考えが頭の中をグルグルと回り、その考えが頭の中に住みついて、離れない。その後、圭との思い出が一瞬にして、蘇る。 気がついたら、頬が大粒の涙でぬれていた。 「確かに、そうかもしれない…。ごめん。」 「また、辛かったら俺に相談しろよ。」 「うん。」 そうして、私はこの世界から消えることという選択肢を捨てた。 ------------------------------- その日から、毎日毎日、唯に相談した。 私のことなのに唯は、親切に、優しく、丁寧に聞いて、答えてくれた。 私の、好きは少しずつ、少しずつ唯の方へ傾いていった。完全には、傾かないだろうけど…。 もしかしたら、私は隣で笑ってくれる人が欲しかったのかもしれない。でも、この気持ちは、本当なんだって私は、思った。私は、我慢しきれず後ろから唯に抱きついてしまった。人の温もりが恋しかった。 「暖かい。人ってこんなに暖かいんだね。」 それを、唯は、黙って聞いている。 「あのさ、私おかしいんだけど、完全に好きは、傾かないかもしれない。だけど、唯が好き。こんな、不安定な好きに応えてくれるとは、思わない。だけど、この気持ちどうにも出来ない…。こんな、不安定な好きだけど、応えてくれませんか…。」 最期は、目から止めどなく出てくる涙を流しながら、言った。 「今の、小春の支えになれるならそんな、不安定な好きでも構わない。完全に好きになれとも言わない。少しでも好きならそれで良い。」 「うん。ありがとう。唯。」 ポタッ 背中から通していた腕に、生温かい水が当たる。 「ごめん…。俺も我慢できなかった…。」 震える声で、唯が言う。 その時、これからは、私も唯の事を支えていきたい。そう思った。 ~END この話は、フィクションです~ どうも、こんにちはルナ猫です!! アイデア思いつき次第、また投稿するので、名前だけでも覚えてください!! 感想もお待ちしてます。 貰えるとかなりモチベが上がります!! 読んで下さる皆さん大好きです!! それでは!!
みんなの答え
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すごくいいとおもいます
すごくいいとおもいます
すっごい!
元ななの修七です!ぺンネ一ムです! ルナ猫さん、うますぎぃ…!最高でした! 私も、不安定な恋なんですよ…だって好きな人が1人いて、気になる人が2人いるんですよ?…あぁ、私って最低だぁ… 私のまわりには魅カ的な男子が沢山いるんでしょうかね? 私、本命1本にしぼるのが苦手なんだろうなぁ。一ずな恋がしたい! どうすればいいんだろう…しかも複雑で…はぁ… 好きな人との関わりによっては、他の人が気になっちゃうんです… またルナ猫さんの小説読みます!
ルナ猫さん!待ってました!
こんちは!おなじみのすずです! ルナ猫さんの小説待ってました! (名前変えたのかと…) 本題です! ルナ猫さんの恋愛小説気持ちがこもっててとても素敵です! 切ない恋ですね…(いつかこんな恋がして見たい…) 生暖かい水って涙のことですよね……? あえて涙って言わないとこがいいですね♪ これからも小説投稿頑張ってくださいね! では♪
いいね!
唯君、めっちゃいいこと言う!笑 大切な人を失うって悲しいけど、唯君のおかげで、少し元気出たね! 立ち直れたね!小春ちゃん! 私、こういう話好きです!