短編小説みんなの答え:2

女王と従者

とある国に、女王と従者がいました。 主従関係にありながら、まるで友人のように仲の良い二人。その姿は、いつも二人を見ている召し使いですら見分けがつかない程に、よく似ていました。 今日も従者は、女王に朝の挨拶をします。 『おはようございます、エク様』 『おはよう、トワ』 跪いた姿勢のまま顔を上げ、綺麗に口角を上げて微笑む従者。その口元からは、ちらりと八重歯が覗きます。 対して、微笑み返す女王の歯は、きっちりと整っていました。 『今日もエク様はお美しいですね』 『何を言っているの。あなたと同じ顔じゃない』 顔を見合わせて、くすくす笑う二人。 『ねえ、トワ。昼食の後、一緒にお花を摘みに行きましょう』 『もちろんでございます』 ~昼~ 『キャーーーッ!』 野原に、悲鳴が響き渡りました。お付きの者が駆けつけると、地面に尻餅をついて震えている女王と・・・ 血を流して倒れている、従者の姿。 『どうなさったのですか!』 お付きの手を借りて立ち上がった女王は、震える声で呟きました。 『と、突然トワが倒れたの・・・』 ぐったりと横たわる従者の胸には、銃弾が貫通した跡がありました。 ・・・女王を暗殺しようと企てていた者が、そっくりな女王と従者を間違えて撃ったのでしょう。 友人のように思っていた従者が、目の前で撃ち殺された・・・女王は大変なショックを受け、しばらくの間自室に籠ってしまわれました。 ~翌日~ しとしとと雨が降る中、従者の葬儀が執り行われました。喪服に身を包んだ女王は、酷く暗い顔をして、じっと棺の側に座っています。 『しばらく、二人きりにしてあげよう』 他の召し使い達は気を使い、女王に頭を下げて部屋を出て行きました。 ひとり残された女王は、さらりと遺体の頬を撫でます。 『・・・うふふ』 まるで人形のように、優美に微笑む女王。 桃色の唇の隙間からは、 ちらりと、八重歯が覗いていました。

みんなの答え

辛口の答え

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なるほどね!

女王(エク様)=従者(トワ) 従者が女王を殺害!←その、しょうこは最後の「ちらりと八重歯が覗いていました」の所! <その結果…> 従者が女王の権カをにぎった!! つまり、従者(トワ)はこれから女王(エク様)として生きていっくってこと?! こわっ……………!


うわぁ

すごい作品ですね!ストーリー自体も好きですが、桃色の唇など表現が好きです。


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