儚く淡い恋
あの時、あの場所で私は初めての恋をした。そして失恋もした。 1.一目惚れ キーンコーンカーンコーン 放課後を知らせるチャイムが鳴る。 「きりーつ、礼。さよーならー」 「蒼乃~一緒にかーえろ」 「ごめん、私職員室に用事があって一緒に帰れないや。ごめんね。」 「え~、ん~分かった~。明日は帰ろーね。」 「うん。杏梨バイバイ」 そういって私は杏梨に手を振った。 どうしてこんな嘘をつかないといけないのだろう。最近杏梨と一緒に居ると息苦しさを感じるようになった。そのため学校でも極力喋らないようにしている。いつからだろうか。 私は小さなため息を漏らし、廊下にでてある場所へと向かった。 ガラガラガラ 「相変わらず埃っぽいや。」 私が来た場所は教室と同じ階の一番奥にある空き教室。憂鬱な時やイライラした時いつもこの場所に来ている。この教室の窓から見える景色は凄く綺麗で自分の心の中の汚れが浄化されていくような気分になる。 「やっぱり一番ここが居心地いいな。」私がそう呟いた時。 窓の外から私を見つめている男の人がいた。 サー 風が吹く。なんだろう。この感じ。不思議な感覚に陥る。 なんだかいつまでもこうしていたくなる。その時。 バチっ 目が合った。トクン。胸の鼓動が高鳴るのが分かった。あぁ、私この人に一目惚れをしてしまった。 2.自己紹介 翌日。私は今日もあの場所に行く。ガラガラガラ 人の気配を感じる。目の前を見ると昨日の男の人が居た。トクン。 胸が高鳴る。 「昨日、君居たよね?ここに。」「は、はい。あの、、名前なんて言うんですか?」 「下崎蓮。そっちは?」 「星野蒼乃です。」 「可愛い名前だな。」 トクン。あぁまた胸が高鳴っている。 「蒼乃はいつもここにいるよな。」 「えっ?どうしてそれを、、」 「俺、いつも見てたよ。蒼乃のこと。」 もうトキメキがハンパじゃないくらいしている。もう、心臓が持たない。 「お、そろそろ時間だな。待たせると悪いしな。蒼乃俺行くな。」 「え。あ、はい。じゃ、じゃあ。」 そう言って蓮は出て行った。なんの待ち合わせなんだろう? この時の私は気づいてなかった。この恋が実らないことを。 end 曇り窓と空に架かる虹 私たち2人は毎日あの場所で会うようになった。 「お、時間になったし行くな。」「うん。バイバイ」 そう言って出て行った蓮。バイトか何かしているのだろうか?今はそんなことどうだっていい。はぁ。私、いつまでこんな関係でいるんだろう。いつか、この気持ち伝えられたらな。雨が降っていた今日。空き教室の窓は曇っていた。 「あ!外にいるの蓮じゃん。」 私が窓を開けようとした瞬間。 蓮の隣に見覚えのある女の子がやって来た。 「えっ、、?あ、んり?」その女の子は蓮の右腕に自分の左腕を絡めさせた。 ここで、私はやっと気づいた。今まで蓮は毎日杏梨、きっと彼女の杏梨と待ち合わせをしていたことを。そして、この恋は叶わないことを。 「ははっ。」 空き教室に乾いた笑い声が響く。 「杏梨、彼氏いたんだぁ。」 私は杏梨と極力喋らないようにしていたため、現状を知ることが出来ていなかった。そのため彼氏がいることすら知らなかった。私の頬には熱い雫が落ちていた。 「あぁ、この恋は実らないんだなぁ。」 私は窓が曇っていたことを思い出しそこにある文字を書いた。'好きだったよ' 私が書いた時蓮が振り返った。瞬間的に目が合う。私は涙を拭い精一杯の笑顔を浮かべた。蓮は黙ったままこっちを見ていた。失恋決定の恋。儚く淡い恋。静かに終わりを告げた私の初恋。 雨が止み、空に虹が架かる。 窓の曇りも消え、私が書いた想いも消える。 私は虹を見上げながら呟いた。 「バイバイ。蓮。好きだったよ。」
みんなの答え
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え、同い年ですか???
のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ え、ほんとに同い年ですか??? うまっっっ!!!!なんか蒼乃ちゃんかわいそう。 話書くのうますぎじゃないですか?? え、語彙力…。 秋菜といいます。あおおさん いや、あおおちゃん。 ファンにしてくれー!!! ↑は? これからもよろしくお願いします♪ 頑張って♪応援してるよ♪