「ノイズのあとに」
背伸びをして机に向かう、時刻は8時57分、あと3分で私の好きなラジオが始まる。 ラジオの名前は「スクール・ザ・ラジオ」。学生の悩みや相談、質問をMCとゲストが回答してくれるというものだ。 このラジオを聴きながら、勉強をするのが私の日課だ。 あっという間に9時になった。 「全国の中高生のみなさん、こんばんは。スクール・ザ・ラジオのお時間になりました。 MCの太刀川友哉とゲストの柳莉湖がお送りします。柳さんは、このラジオ2回目、 今回もよろしくおねがいします。……」 しばらく他愛のない会話は続いた。このゆっくりと話が進む感じが私はとても好きだ。 「では、つぎの相談、東ザザァザザザ………」 またか、最近ノイズが入ることが多い、買ってから3年ほど経つが故障したのかもしれない。 そう思い下の階にいる母に新しいラジオを買って貰おうと交渉をしに向かった。 結果は、「来週にあるテストで五教科の順位が5位以内なら買う」という条件付きだった。 基本的には勉強は好きなのでいつも定期テストは5位付近をとっているから、この調子で頑張ればいけるはず。 テストまでの1週間、私は、今まで以上に勉強をした。 テストも終わり1週間ほど経った日の朝、ニュースを見ながら朝ごはんを食べていると信じられない事件が映った。 「1週間ほど前に起きた、スクール・ザ・ラジオを聞き眠りについた128人は いまだに一人も目を覚ましていません。」 普段はニュースを見ないため、はじめて知った。 眠りについた人たちは、このラジオが放送した場所から半径1㎞以内の地域に住んでいると報道されていた。 私も1㎞以内の地域に住んでいるが聞いていなかっか。 さらに眠りにつくまえにノイズとともに「眠りにつけ全ての者よ」とMCでもゲストでもない 人の声が入っていたらしい。 警察はラジオ局による洗脳の一種と考えたがラジオ局側はその日のラジオのデータにはあのセリフが入っていないことから第3者のよるものと考えた。1ヶ月たっても解決しないこの事件に警察は悩まされていた。そんなある日、一人の男が現れた。 その男は名前も名乗らず溜め込んでいたもの吐き出すように話し始めた。 「ラジオ局になる前は非正規な実験施設だったんだ。そこの施設で37年前に起きた薬によって、 永遠の眠りについた者がいた。そしてそいつは、3ヶ月前に死んでしまった。 そこの施設は焦ったのか実験施設解体した。その跡地にあのラジオ局はできたんだ。 もしかしたら、死んだ奴の呪かもしれない。今すぐにお祓いをした方が良い。」 男はそう言い警察署を出た。 警察は男の話を信じて、有名な祈祷師(きとうし)にラジオ局をお祓いしてもらった。 祈祷師によるとやはりラジオ局に霊がとりついていたらしい。 お祓いが行われて3週間たったころには128人、全ての人が目を覚ました。 あの事件について忘れかけていた私はニュースを見てほっとした。しかし私はもうラジオを聞かなくなってしまった。 本能的にラジオを拒絶しているのだ。そしてこの記憶は私の中で忘れ去られてしまうのだろう。 読んでくれてありがとうございます。 これの感想・アドバイス、こんな話書いてほしい等ありましたら、ぜひ教えてください。
みんなの答え
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おぉっ!!
お!凄い!ラジオが怖くなってきた(笑)、クオリティ高いですね! アスファルトさん、前私の書いた小説にコメントくれましたよね?嬉しかったです!お互いこれからも小説頑張りましょう!
面白い!
面白いですね!ラジオをこんな使い方で小説にするなんて凄いです!