おとうと。
『タケル!おいで!』 タケルは僕の弟。いつも僕の後をついてきて、遊んで欲しそうな顔をする。…可愛いな。 僕はタケルが大好きだ。きっとタケルも僕を好きでいてくれているだろう。僕はタケルが何を考えているのか、当てるのが上手い。…タケルが僕を見ている。 『タケル…おやつが食べたいのかな?』 タケルにおやつを差し出すと、すごく喜んでくれた。 『やったあ。当たった♪』 おやつを食べ終わったタケルは僕の周りをぐるぐると回り始める。遊んで欲しいのだろう、と僕はボールを手に取り、タケルとキャッチボールを始めた。タケルはとても楽しそうだ。楽しそうなタケルを見ると僕はすごく嬉しくなる。 『タケル、楽しい?』 返事をするように、タケルはボールを持ったまま飛び回る。…なんて可愛いんだ。 僕はタケルが大好きだ。 _______ある日。 今日、僕はタケルを公園に連れて行った。タケルは公園の山を駆け上り、僕の方を見た。どうやら鬼ごっこが始まったようだ。 『待て待てー』 僕はタケルを追いかける。追いかけて、追いかけて、僕は転んだ。転んだ拍子に僕はしっかり握っていたはずのリードを離してしまった。…そんな。 タケルは道路に向かって走り出した。このままだと飛び出してしまう。 『タケルーーー!!ストップーー!!』 僕はタケルとの絆を信じて叫んだ。タケルは止まらない。 『タケルーーー!!タケルーーー!!』 叫びながら走る。タケルが飛び出しそうになったその時。 『はあ、はあ、はあ…』 間一髪でタケルのリードを掴むことができた。次は絶対離さない。タケルの安全のためにも。 タケルは僕の弟。…あと少しで僕のお兄ちゃんになってしまうけど。犬の寿命は16年。だから年を取るのも早い。もうすぐ僕のお兄ちゃんになってしまうタケルは、キラキラした目で僕を見ている。…おやつを食べたいのかな。 あの時。僕の声を聴いたタケルは、止まりはしなかったものの、一瞬僕の顔を見てくれた。絆は深まってきているようだ。僕は嬉しかった。僕はこれから、もっとたくさんの時間を使って、タケルとの絆を深めていこうと思う。たかがペット。僕にとっては大事な家族。これからも、ずーーっと一緒にいようね。 ______おしまい。 追記 僕の小説を読んでくださっている方々。いつもありがとうございます。 これから小説を書く頻度が減るかもしれませんが、短編小説コーナーがある限りは続けていこうと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。
みんなの答え
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無題
タケルーーー可愛い笑笑 前から『通りすがりのポエマー』さん気になってたんですけど見る機会なくて。 で、今日初めて小説読んだら面白かったのでこれからもみます! じゃあ今までの通りすがりのポエマーさんの小説も今から見てきますねんん 名前長いので呼びやすいあだ名で呼ばせてもろて
好き‥
こういうのめちゃくちゃ好きです! 題名がひらがなになっているのがセンスあると思いました。 文の構成も読みやすくてよかったです。 大事な家族…ヒト以外の相手にも使えるって素敵だなって感じます。 次回の小説も楽しみにしてます。
感動しました~
こんにちは~ タケル(?)は犬かな? 主人公がタケルを必死で 助けたのが感動的でした! 次の作品が待ち遠しいです~!