純情andante
君とは幼馴染。 君はいつも、僕の隣で笑ってる。 だから僕も、笑っていられたんだ。 僕はいつも、君を見上げる。 君が特別、身長が高いわけではないのだけれど。 でも、勉強するときは、僕が君に教える。 身振り、手振りを使って。 君は笑う。 それだけでうれしかった。 君の世界に少しでも僕の声が届いたらいいのに。 _____________________________ 君とは、ずっと一緒。 君はいつもふざけて、私を笑わす。 そんな日々が毎日。 君は幼い頃から、身長が小さい。 だから私が君を支える。 勉強の時は逆だった。 いつも君が教えてくれる。一生懸命、手を使って。 それを見て、私は微笑む。 それだけでたのしかった。 君の足りない部分を、私が補えたらいいのに。 _____________________________ 真っ白な天井。ベッドから上半身を起こす。 腰を回して、ナースコールを押す。 看護師さんが来て、僕を車椅子に乗せる。 乗りなれた車椅子で、君の隣に行く。 _____________________________ とんとん。 私の身体を優しく叩く感覚がする。 目を開けると、いつものように優しく私を見つめる目と、 太陽の光を浴びたカーテンが映りこむ。 君に届けと、手を動かす。 『おはよう』 君は笑顔で 「おはよう」 と口パクをするんだ。 _____________________________ 君の聞こえない世界は全部僕が教える。 _____________________________ 君の足りない部分の分まで私が支える。 ____________________________ 足りない部分を補いたい。 あなたの身体に、こころに、 歩み寄ってあげるんだ。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
素敵です!
男の子目線と女の子目線で書いているのが とても分かりやすくて良かったです! 女の子は耳が聞こえないのかな? 男の子が女の子に教えてあげようとしているのが可愛いですね
すき…(伝われ…)
すきです… ちょっとこの気持ちを表す語彙力がないんですけど、どうしても感想を伝えなければと… まず、2人の視点が交互に描かれているのが特徴的で、雰囲気がよく出ていると思いました。 また、伏線(?)みたいなのも多くあって(身振り手振り、とか身長とか…その他etc…)、もう一度読み返すと「そういうことかぁ…」ってなるのが気持ちよかったです。 あと他にもいろいろと、表現の仕方とかが繊細かつ綺麗だったりして、読み終わった瞬間に「え…うわ…すき…」と感じました。 次の作品も投稿する予定があるのなら楽しみにしてます。