第二ボタン
明日は卒業式。 教室は、卒業式の話でもちきりだ。 とはいっても、式自体の話はあまり聞こえてこない。 「第二ボタン」についての話だ。 私、花鈴の所属するグループでもそうだった。 「みんなって、第二ボタンもらう予定ある?」と、結菜ちゃん。グループのリーダー的な存在だ。 「わたしは彼氏からもらう約束してる!」と答えたのは美乃梨ちゃん。この子とは小学校からの友達だ。 「わたしは優都くんに告白して頼んでみる!」と、玲花が言う。 「花鈴ちゃんはー?」 結菜ちゃんは、会話に追いつかないわたしにもちゃんと話してくれる。 「うーん…私はいいかなぁ…好きな人、いないし」 「やっぱそうかー、クールだねーかりんりーん」 と玲花が言う。 苦笑いしながらも、玲花に告白の応援をしておいた。 優都と玲花は両思いだという噂が流れていたから、おそらく成功するだろう。 みんな、いいな。 わたし、花鈴には、片思いの人がいる。 一生叶わない人。 海野先生。 爽やかで、冗談もおもしろく、生徒に人気のある先生だ。 卒業したら、もう会えないんだろうな、と思うと、胸がぎゅっと締め付けられた。 卒業式当日。 そわそわして落ち着かない人たち。 余裕の笑みで微笑む人たち。 俯いてばかりの人たち。 たくさんの人で埋め尽くされている。 第二ボタンをもらうのは、式の後という暗黙の了解があるので、式の前は、友達同士でわいわいするところが多い。 式の時も、式のことは上の空と言う人が多かった。 式の後。 第二ボタンの獲得に成功した子。 惜しくも逃した子。 第三ボタンだけもらった子。 第二ボタンが無くなった人。 全ボタンが無くなった人。 全ボタン綺麗に揃っている人。 沢山の人が、教室からでていく。 女子は、泣きながら抱き合っている姿も見られる。 花鈴のグループは、次の日に集まる予定があるので、さらっと解散した。 花鈴は、職員室に向かった。 急がないと、もしかしたら海野先生が帰ってしまうかもしれない。 小走りで、職員室に向かう。 残念なことに、中3の教室は職員室から一番遠い。 廊下を歩いていると、誰かとすれ違った。 海野先生だった。 「あ、花鈴さん。」 フレンドリーな先生だから、基本的に下の名前で呼んでくれる。 「海野先生!あの…」 言いかけたところで気づいた。 海野先生のスーツのボタンに、髪が引っかかってしまった。 「ありゃ、どうしようか」 と海野先生が言う。 わたしは、カバンからハサミを取り出した。 ロッカーから持って帰ってきていたのだ。 「髪を切ります。危ないので、手をどけてください。」 海野先生に言うと、 「僕がやるよ」 と言われた。 不器用な手つきだけど、大丈夫なのかな と、思っていると、海野先生は、ボタンを切った。 「えっ…?」 先生は、ボタンを手渡すと、 「花鈴さんの髪綺麗なんだから、切るのはもったいないよ」 と言って、職員室の方へ戻った。 「あれ?」 さっきのボタンもしかして、第二ボタン…? 花鈴は、職員室へ急いだ。 海野先生の背中は、どんどん近くなっていく。 ~後書き~ こんちゃっちゃ!ゆきみ大福だよ! 恋愛系書いてみました! 続きは読者様の想像次第ー
みんなの答え
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きゅんきゅんするー
最初の方は、花鈴ちゃんの叶わない恋で海野先生の第二ボタンは、もらえないと思っていたけど、最後海野先生紳士すぎん?「花鈴さんの髪綺麗なんだから、切るのはもったいないよ。」と言って、第二ボタンだといいな。物を、渡したとか、すんごいキュンキュンしました。 また恋愛小説書いてください!
すご
これはマジで胸きゅん不可避だよ! 最高!海野先生紳士すぎん?第2ボタンだったらいいな! 恋愛系また書いてください!
!
コンチクハ!侍ジャパンだヨーヨーは夏祭りで買ったヨーヨーが一番むずかしい。(←何この自己紹介(-。-; ) あーあー,その海野先生からもらったボタン,第二ボタンだといいねぇ!