恋の終わりは唐突に
私は天宮音羽,高校2年生。取り柄…といえばピアノのコンクールで入賞したくらい。それ以外はパッとした取り柄もない,普通の女子高生。今は昼休み,自分の席に座りながら,斜め前の私の初恋の人の背中を眺めている。 「音羽,また湊くんのこと見てるんでしょ。早く告白しちゃえばいいのに。」 私の机にやってきてそう私に耳打ちしたのは私の親友,春野あさひだった。 初恋の人…海堂湊くん。湊くんはカッコいいし,優しい。そんな湊くんが,私は好き。 「こらっ,あさひ,声が大きい。湊くんに聞こえるかもしれないじゃん。」 私はあさひに小さな声で言う。 「でも,ホントに告白したほうがいいよ。聞いた?湊くん,3年になる前に転校するって。」 「え!?聞いてない,そんなの。」 今は一月,嘘でしょ。あと2ヶ月とかじゃん!! 「早くしないと,湊くん人気だから取られちゃうよ?いいの?」 「告白…しよっかな。」 「バレンタイン,もうすぐだから,その時に告白すれば?」 「いいね,それ。」 今日は本番,バレンタインデー。チョコはあさひに手伝ってもらって,可愛くできたつもり。あとは…渡すだけ。 湊くんには放課後,廊下で待っててと言っておいた。もうすぐ,来るかな。 「あ,天宮さん。話ってなに?」 「来てくれてありがとう。みな…海堂くん。」 湊くん,は心の中だけ。気をつけなくては。 「あの…海堂くんが好きです。付き合って…ください。」 可愛くラッピングされたチョコを渡す。 「ごめん。」 ああ,失恋したな。と思った。 「天宮さんとは,付き合えない。」 「…っ。」 溢れてくる涙をハンカチで拭く。失恋するって,こんなに悲しいんだ。 「じゃあ。」 湊くんは去っていった。 「チョコ,どうしようかな…。」 一人で呟いた。 「天宮?泣いてる?」 なんだろうと思って顔を上げると,幼なじみ…近藤司の顔だった。 「司,なんでここに?」 「忘れ物取りに来たんだよ。失恋?」 「まぁ。」 司にあげるか,このチョコ。 「これ,チョコあげる。」 「あ,ありがと。」 照れくさそうに呟いた司の顔は,赤く見えたけど,夕焼けのせいかな。 「ここで食べようぜ,このチョコ。」 「私にもくれるの?」 「お前にもあげるよ。」 チョコを一つ,私に手渡ししてくれた。 「ありがと。」 司も持って,二人で食べる。少し,しょっぱかったかな。 「うまい。ありがとな,天宮。」 素直に褒められて,少し照れくさい。 「天宮,あのさ。」 司が切り出す。 「なに?どうしたの?」 「俺と付き合えよ。」 「い,いいよ。」 驚きよりも先に,返事が先に出た。 ポロン…ポロン… 優しいピアノの音が遠くで聞こえた気がした。 END…
みんなの答え
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失恋の先にある物
よかったです! なんか泣けますね…! ごめん、短くて。
失恋は辛いぜ…!
失恋はやはりツライゼ!(←短文すぎだろ!?)