短編小説みんなの答え:3

脆く儚く、いつまでも消えない

どうせ死ぬのだろう。お前も。  だからもう、近づいて来るな。  脆く儚くか弱い人間が足掻いたところで、お前の年では精々残り二十年といったところだ。それに、お前は肺を患っていると聞く。その体ではもっと早く死ぬことでさえ容易にありえる。たったその数十年の間で、お前は私に何を期待しておるのだ。  人間にはわからぬかもしれないが、お前らの言う「人生」というものの年月は、私にとってうたた寝する間もないほど一瞬だ。その瞬間刹那の中で、お前は一体私にどんな傷を残していく?愛か?呪詛か?それ以前に、もう何年かしたら、私の存在自体忘れているのか?  移り変わりやすい人の心に、私の同胞達が幾度心をかき乱され、その身を醜く変貌させか、お前は知っているのか?             *  本当に愚かしい人間も居たものだ。所詮は実らるものとして切り捨てたいが、私自身は此処から動けぬのが一番の難儀よ。  私は人の命など、どうでもいい。が、嫌でも産まれ落ちてしまったからには、この世の事はそれなりに永く見てきたつもりであるし知っている。そでも、お前のような阿呆には初めて出会うな。  えぇい、やめろ、喜ぶな。気色悪いぞ。私には理解し難い思想、嗜好だな。自分が一番でありたいなどと。あぁ、本当に鬱陶しいものだよ。いいか、こういった感情に身を任せるのは、下らない、愚か者のすることなのだ。そして、精神も意志とは関係なく勝手に疲弊していくぞ。いずれ朽ちていくものに価値を見出すことは瞬間的な愉悦を楽しめるが、同時に酷く恐ろしいものなのだ。いつかは変わってしまう事への恐怖が、いつまでも隣で笑っているからな。  もう、もういいだろう。何処か遠くへ行け。生けるものは皆、私達以外いずれ死ぬ。こんなところで油を売っている時間は、お前にはもうないはずだ。  こんな不死の存在を相手にすること自体、間違っているのだ。お前は早く、もとの日常に戻ったほうが良い。             *  おい、いつまで此処に居るつもりだ。もうじき夜になるぞ。お前一人では危険だ。さっさとどっか行っちまえ。  ……は?別にお前が襲われても、私は助けたりせんぞ。死にたきゃ勝手に死ぬことだな。  違う、照れじゃない、五月蠅いぞやめろ、触ってくるな!あとその精神を逆なでする顔をやめろ!             *  ………なんだ、その顔は。確かに私は先程は夜盗を追い返したが、別に助けようなどという訳じゃない。なんだあのっ、垢と脂だらけの体、フケ塗れの髪、鼻を突く匂い、黄ばんだ歯に汚れの詰まった爪!!あの男どもの全てが生理的に私の拒絶対象だ。  ……何を笑っている。人間っぽい?ふざけるな、私は■だ。追い返す状況が絶妙だった?気色悪いこと言うな。偶然だろう。偶然。変な勘違いをして思い上がるなよ。  さぁもう帰れ。気は済んだか?なに、花火?あぁそうか、そういえばもう、夏だったな。             *  おい、どうした。あれほど見たがっていただろう、花火。そんなふうに蹲っているばかりじゃ、見えないぞ。私も動きづらい。どうした、起きろ。おい…。  これは…?…血か?まさかお前、血を吐いたのか?やめろやめろ、返事なんかいらん、さっさと人里に帰って治療を受けろ、話そうとするな、死ぬぞーーー。…いや、死んでも、いい。いいはずだ。こいつは、ただの、人間だ。  そのまま話せ。             *  ああ、あぁそうだな、お前はずっと、変わらなかったな。声も、言葉も、考えも、人にしてはよくやったほうだと思うぞ。だが、人のなかでも、お前は早いほうなのだろうな。そこだけは、少し、残念だ。  さぁもう、話すことは話しただろう。さっさと未練など残さずに彼岸へ逝くのだな。  なに、最後に?まぁそれぐらいはいいだろう。なんだ、そんな下らない事でいいのか。  そうだな、ずっと鬱陶しかったよ。ずっと付き纏ってきて煩わしかった。それでも、ここ数百年は珍しく、私の周りが騒がしかったな。それだけだ。いや、あともう一つ。お前に出会って、人間の「情」というものの恐ろしさに改めて触れた。形のない、実体のない、思考に纏わりつくもの。  ……聞かせてくれないか。お前は私の事を、一体どう思っていたのだ?それだけ、聞きたい。  おい、おい……。なにか言ってくれよ。いつも五月蝿いだろう。いつも笑って、話していただろう。  あぁくそ、花火が煩い。何も、聞こえない。             *  居なくなってしまった。形が消えた。脆く儚く、結局は人間だった。  恐ろしいほど早く、消えてしまった。  あいつはもう居ない。居ないはずなのに、いつまでも、呼吸が荒い、鼓動が五月蠅い、………胸の痛みが消えない。  感想もらえると嬉しいです。

みんなの答え

辛口の答え

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かんどう~!

こんにちわ!#*み~ななまゆまゆ*&だよぉ! 長文すごいね! すっごい感動のお話。。゚(゚´Д`゚)゚。 泣ける、この話、実際に私泣きそう。 ヤバい。 ところでさあ 小説書いたら売れるんじゃない? いいよ! 出たら絶対読むよ! あとちょっとゴメンね。 正直に言うと・・・ 漢字、分からないとこが多いかも・・・ ゴ、ゴメンね! 私の勉強不足が悪いんだけどね! 気にしないでいいよ! でも一歳ちがうだけなのに そんな難しい漢字書けるのすごいなぁ。 天才じゃん。 長文ゴメンね。 ばいばい~!


泣けたー!

めっちゃいい話じゃないですか… 泣けた…最後まで見ててよかった…


何だか難しい、、(汗)

ども、さんだぁです。 何だか難しい物語文ですね(良い意味でね) 中学入試に出せるんちゃう?? でもね、なんか、ひとつだけ気になったのが、二段落目っていうのかな??そこの「私は人の命など、どうでもいい。が、嫌でも…」 ってあるところの「が、」はわざとですか?打ち間違いですか?それとも、ミス?ミスなら「だが、」の方が良いと思います。でも、長文を投稿したのはすごいと思います!! そして、結末は感動ですね、 ほんじゃ、。


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