砂上の砂城
読者諸君は砂浜で砂の城を作ったろうか。作ったいう者もいれば作っていないという者もいるだろう。 それは夜のことだった。子供が作った砂の城は放置され、冷たい夜風に吹かれていた。兵士たちが城の周りを巡回していると、遠くから押し寄せる壁に気が付いた。オヤッ、真っ黒い壁が来ているぞ、不思議だなと思ったが、それが壁ないことを理解するにはそう長くは掛からなかった。兵士は慌てて城門から場内に入り、階段を駆け上がり、最上階に辿り着いた。壁や床は砂だが、打ち上げられていた貝殻や石で装飾され、床には昆布を切って作ったカーペットが引かれていた。ホタテ貝から作った王座に、真珠のように王様が鎮座していて、その両脇には護衛の屈強な近衛兵が鎧の置物のように立っていた。兵士は礼儀を忘れるほど慌てふためて王の前まで走り、開口一番こう言った。 「波が来ています、かなり大きいやつです!」 あの壁は波だったのだ。王と近衛兵は戦慄し、屋上に向かった。屋上からは、暗いせいで黒く見える、墨汁みたいな水が波になって押し寄せているのが良く見えた。 近衛兵たちはこのことを全兵士に知らせようと、玉座へ行ってペットボトルでできた警報装置をガンガンと鳴らし始めた。王はうなだれ、もう諦めたような表情だった。知らせに来た兵士は王に指示を仰いだが、 「我々にできることは無いのだ」 と返されてしまった。それでも兵士は逃げましょうと言うが、 「こうなる運命だ。逃げたところで我々には城は作れん。せいぜい野犬にでも襲われて散り散りになって、飢え死にするのが関の山よ」 と煙草を吸い始めてしまった。 「しかし、それではあんまりに惨めじゃないですか」 「死ぬのが怖いのかね? ならば安心したまえ。我々は死なないとも。我々はあの子の心の中で生き続けるのだよ」 兵士は未だに慌てふためいているが、王はやはり落ち着き払っている。 「じゃあ、あの子が忘れてしまったら?」 「悲しいが・・・・・・それが大人になるってことだ。あの子の心の中でも波に流されてしまえば、それが真の死かもしれないが、我々はあの子の人生には少なからず影響するのだよ。そして、あの子は別の人間に影響を与える。それができれば我々にも存在意義があったというものだ」 少しずつ黒い波は近づき、それに伴って強風が吹き始めた。砂の城が少しずつ削れ始める。砂が天の川のように後ろへ流れていくのを眺めながら王は言う。兵士は不服そうだ。 「命あっての生きてるってことでしょう?」 思わず語気が強まる。 「ウン、確かにそうだ。ただそれは、色んな「生きている」の定義の一つにすぎんのだ。我々は死んでも生き、忘れられても生き、あの子が老衰して死んでも生きるのだよ」 「・・・・・・そういうもんですかね」 「そういうもんだよ」 次の日、朝日が砂浜を照らしていた。海の光が霊魂のように揺らめき、水平線は海にドカッと座っていた。水平線が手を差し伸べすように陸地が続き、風に揺らいだ木々が噂話でもするかのようにざわめいていた。砂浜には沢山の子供と大人たちがひしめき合い、何と言っているのか分からないほどの賑やかさだった。子供たちは我先にと遊んでいた。泳ぐもの、貝を探すもの、漂流物を眺めるもの、砂の城を作るもの。 その真ん中くらいに砂があった。少しだけ高くなっている、丘のような、いや砂でできた何かが崩れたような、砂があった。
みんなの答え
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すごい!(語彙力どうした)
こんにちは~せんちゃんデース じつは自分爆撃!はす向かいの朝ごはんさんの小説が好き過ぎて参考にさせてもらいたいくらいです!名前も面白くて好きです!ファンです! いっそ名前「炸裂!今夜の晩ごはん」にしようかな(殴やめろ 新作待ってます! それでは
文章力ヤバっ!!
ヤッホー,侍ジャパンでござるニャン(=^x^=) ニクネ覚えて欲しいニャー!!カツオかマグロの缶詰め食べたいニャー(=^ェ^=) そんな物キズなんにねぇよ(´・Д・)」 文章力ヤバっ∑(゚Д゚) いや,すごいねぇ!!実態感ある!!ちなみにぼくは,砂のお城作った事ない…てか,作ろうとは思うのだが,砂を積み上げる時,崩れちまうんだよ…(大汗) ダカラスナノトンネルスラツクレナイ…ワラ じゃあ,アディオース☆アッシュ・ベルガー(意味不明)