『恋する乙女の優しい嘘。』
「近藤なのはさん。僕と付き合ってください!」 「・・・え!?」 木村大陽に言われたのは突然のことだった。 木村大陽。彼はクラス、いや学年1位のイケメンで、勉強もスポーツも完璧だ。 そんな彼に私は告白された。 私はとっさに、 「わ、私で良ければ、お願いします!」 「良かったぁ。」 ヘニャヘニャと彼は座り込んだ。 でもこの時、「うれしい」と思ってたのは私だけだったのかもしれない。 親友の真梨乃にそのことを報告した。すると、 「おー!ついになのにも彼氏ができたかぁ…良かったねぇ~」 「ありがと真梨乃。」 「あ!そーだ!wデートしない?」 真梨乃にも彼氏がいる。 白里大輝。大陽くんの親友で、大陽くんと同じくスポーツも勉強もできる。 こんな彼をゲットするなんて真梨乃はやっぱすごい。 「私はいいよ!大陽くんに聞いてみるね!」 「大陽くん!今度wデートしない?」 「ん?だれと?」 「大輝くんと真梨乃!」 「ん。いくよ」 「ほんと?やったー!」 デート当日。 「きゃー!でっかいねぇ」 「真梨乃はしゃぎずぎw」 「喉乾いた~!飲み物買ってくる!何がいい?」 「じゃ俺も…」 「俺も行くよ!」と大輝くんが言った。 「お、じゃ一緒に行こぉ!」 私はここで何かを確信した。 「ねぇねぇ大陽くん。私のことスキ?」 「え?好きだよ?」 「嘘つかなくていい。真梨乃がスキなんだよね?大陽くん。」 「え!?わかってたの…?」 「わかっちゃった。」 「もしかして、わかった上で俺と付き合ったの?」 「うん。大陽くんバレバレ。」 「…そのとおり。ほんとごめん。俺マジで最低なことをした。」 「俺はもとから真梨乃ちゃんがスキだった。でも、いつのまにか大輝が付き合ってた。」 「俺焦っちゃって。とりあえず仲良くなるためだけに、なのはちゃんを利用してた。」 「本当にごめんなさい。」 「…もういいよ。でも、今日でわかったでしょ。2人のラブラブさ。」 「うん。」 「ならいいよ。別れようね。」 「バイバイ大陽くん。」 私は背中を向けて帰っていった。 大陽くんには私がこの瞬間かっこよくなったのかもしれない。 「元からわかってた?なわけないじゃん…」 「期待しちゃった私が馬鹿?」 あーぁ。今度こそ本物かと思ってたのに。 真梨乃はモテる。私はいつも一緒にいる。そして私は利用される。 いつものことなのに毎回涙が止まらない。 「神様。私にも本物の恋をさせてください。」 そう空に願い、私はまた歩き出した。 -END- どうでした?感想いっぱい待ってまーす!