キンモクセイ
なんとなく、惹かれた。 アスファルトの道路のそばで咲く、キンモクセイ。 いい匂いに誘われたのか、小さな花の可憐さに誘われたのか、そこはよくわからないけれど。 無心で眺めていると、気が付いたら隣には女の子が立っていて。 「ふふっ、やっぱりきれいだよね、キンモクセイって。」 話しかけられた。 「うん、」 ちょっと取り乱して曖昧な返事を返す。 その女の子はオレンジのワンピースを着た、可憐、この言葉が一番似合う女の子だった。 それからしばらくは2人でキンモクセイを眺めていた。 「もっときれいなとこ、知ってるけど来る?」 「え?、、、うん、行きたい」 こんな花に興味なんて持ったことなかったのに。なぜかその時だけ気になっていた。 君に導かれていった先は、川沿いの公園。 キンモクセイが大量に咲き誇っていて、一帯にいい匂いが広がる。 大きく深呼吸していると、隣からも息を吸う音が聞こえて、何故かうれしくなった。 次の日も、その次の日も、道路のそばで待ち合わせて、君と2人で町中のキンモクセイを回った。 君は変わらないオレンジのワンピース、僕もほとんど変わらないTシャツとジーパンで。 でも、ある日突然君は来なくなった。焦って右往左往していると、あるポスターが目に入った。 「行方不明女児捜索中」その特徴、写真すべてが君にぴったり当てはまって。怖かった。 逃げ出してしまっていた。そんな情けない僕を見ていた道路沿いのキンモクセイは、もうほとんど花が落ちていた。 もう今になればあんな日々なんて古い記憶でしかなくて、ほんとにあったのか、今となってはもう謎になっている。 もしかしたら、あの子はキンモクセイの妖精で、幻覚だった。そんな説も浮かんでは消えていく。 でも、きっといつになっても思い出すだろう。 キンモクセイとともにしっかりと刻み付けられた、君の横顔、君の吐息、君の笑顔。 そして今年も変わらず咲き誇る道路沿いのキンモクセイを見に行く。 もしかしたら君がいるかもしれないと信じ続けて。 小6の時から何となく考えてた話です。ぜひぜひ感想くださーい!!
みんなの答え
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感動…!
こんにちは、ひよりです。 すごい…。鳥肌立ちます、もう全部。 物語の設定もそうですし、語彙力もすごいです。物語に引き込まれます。 キンモクセイによって繋げられた少女との絆と、行方不明になったときのキンモクセイの変化。凍りつくような雰囲気と、最初の暖かい雰囲気が対照的で、すごいです。 私もこんなのかけるようになりたい! 読んでくれてありがとう!またねです。
金木犀というタイトルにひかれて来ました!
Hi(^^♪My name's UNO(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ 金木犀というタイトルにひかれて来ました! 私、金木犀もこのお話も大好きになった♪* Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪
発想力スゴッ!!
ハロー!!侍ジャパンやねん!! キンモクセイねぇ…いい匂いするし,綺麗だよなー♪わんだぁさん発想すごいね!!ぼくもキンモクセイ好きだよ\\\\(*^ω^*)/ ぼくもキンモクセイの精に会ってみたいなぁ…!! んじゃ,アディオス☆アッシュ・ワクチン(意味不明)