夏恋熱
高校最後の夏祭り。 打ち上げ花火に照らされたあなたの横顔は、いつも以上に素敵に見えた。 「来週の夏祭り一緒に行かない?!」 好きな人を祭りに誘うのは初めてで声が裏返ってしまった。 「別にいいけど?」 あと声裏返りすぎ、といじられてしまった。 「瑠夏と?」 「誰か誘いたいのなら別に…」 2人きりになれないかもと心臓がバクバクした。 「お前さ顔に出やすいのな。いいよ。2人で行こうよ」 そういって彼は笑った。 ついに夏祭り当日。私はこの日のために買った白地に赤い椿が描かれた浴衣を着て、いつも以上にヘアメイク、化粧に力を入れた。 「ごめん、待たせた」 「私も今来たところ」 彼は紺色無地の浴衣を着ている。色白な彼の肌によく映えていた。 「瑠夏、雰囲気いつもと違うね。似合ってる」 葵は、はにかんで私のこぼれた髪の毛を耳にかけた。彼の指が耳に当たって、心拍数が上がる。 彼は私の歩くペースに合わせる。 明るい夜に包まれて、しばらく歩いた。 「りんご飴だ。ちょっと買ってくる」 彼はりんご飴を手にし、目を輝かせて私の方へ向かってきた。 「俺、りんご飴好きなんだよね」 「まじ?イチゴ飴のほうが好きかも」 すると、彼は私にイチゴ飴を差し出した。 「だと思って買ってきたよ」 「え!嬉しい!」 私はイチゴ飴を受け取り、頬張る。 「さすが」 「当たり前だろ。幼馴染みで友達なんだから」 その言葉に少し引っ掛かってしまった。 私、恋愛対象じゃないのか。 「ありがとう」 一気に気持ちが落ち込んでしまう感覚がした。ここで落ち込んではだめ。帰ってからにしろ。そう自分に言い聞かせた。 「そろそろ花火上がる時間だ」 彼はいきなり私の手を取り、花火がよく見えるところへ走り出した。 私は彼をわがままだと思う。でもなぜか憎めない。好きな人ってなにしてもかっこよく見えてしまうのかと思った。 「速い!」 「その割にはついてこれたじゃん」 彼はいたずらっ子のように笑う。その顔も私の胸をきゅんと痛くする。 その胸の痛みと同時に花火が上がる。 「綺麗だね」 花火に見惚れる葵の横顔は綺麗だった。 花火が上がり終えるのと同時にこの恋を胸に閉じ込めた。 恋熱が冷めるまで。 ------------------ 初心者なんで優しい目で見ていただけると嬉しいです…。
みんなの答え
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えーーーーー
幼馴染で恋なんてハンパじゃないよ 初めて?スゴっ
表現が素敵
話もいいし…なにより、表現が素敵です
おお!スゴイ!
ゆるぴです! ニクネ覚えてくれたら嬉しいです! 読んでてきゅんきゅんします! 葵くんの行動がイケメン!きっと彼の顔もイケメンなのでしょう笑 片想いしてる主人公の気持ちの表現の仕方が上手!スゴイです! 花火大会っていうシチュも憧れが詰まってて素敵です!私もすきぴと夏祭り行ってみたいな~(ただの願望ですがw) でわ!
天才
その胸の痛みと同時に花火が上がる って表現が神。片想いの感情を痛みと表現したとこが天才かよまさにそれだよ秀逸すぎだよって思いました!瑠夏ちゃんと葵くん両想いじゃないのかなぁ。一緒に夏祭り来てくれる時点で脈アリだと思う私は!笑
うまい!面白かったー!
瑠璃さんやっほ~! めっちゃいい! 片想いで失恋しちゃうお話だよね? キュンとするわぁ~! 思わずくれの好きな人と重ね合わせちゃった笑 好きな人と2人で夏祭りなんてないけど…笑 瑠璃さんバイバ~イ!