届け、桜の花びらに乗せて
桜の花びらが降る頃、思い出す。 お元気ですか。楽しくやってますか。私のこと、覚えていますか。 拝啓、親愛なるあなたへ。 小学6年生の時。私・春花香(はるはなかおり)は片思い中だった。 相手は桜田ちり(さくらだちり)くん。 イケメンだし、声もいいし、運動神経もバツグンだし。いわゆる完璧男子だ。 それに比べて私は何もできない。 ある日、体育のベースボールで私足を引っ張ってばかりだった。落ち込んでいたら、同じチームの子に励まされた。 「大丈夫。いつでも支えるから。1人じゃないよ」 それが、ちりくんだ。 その優しさが、本当に好きで。6年生終わり頃の3月。校庭のブランコ。もう満開の桜の木の下、桜に見守られながら告白した。 「ちりくん、すっ、好きです…!」 その答えが… 「おれも、好きだよ。好きだから、あの時話しかけたんだ」 まさかのOK。こうして私たちは付き合って、ハッピーエンド。 …とはならなかった。 卒業式前日、先生から発表されたまさかの事実。 「桜田は今日休みだ。…それで…このまま桜田は、お父さんの仕事の都合でアメリカへ行くらしい」 「え…」 教室が少しざわめく。 「卒業式も参加できないらしい。つまり、もう会えない」 (…そん、な) せっかく、両思いだったのに。会えない?離れ離れ? いやだ、いやだよ、ちりくん… 涙が一滴、こぼれ落ちる。 ----『大丈夫。いつでも支えるから。1人じゃないよ』---- 「…!」 …そうだ。私は1人じゃない。離れても、心はつながっている。想い合っている。 きっと、アメリカでも。 卒業式当日、校庭のブランコへ向かった。 桜はすでに散りはじめていて、またそれも綺麗だった。 「…ちりくん、好きだよ」 ぽろっと、そう呟いた。 「寂しくなったら、私を思い出してね。私も、いつでも支えるから」 “さようなら”は嫌だから。 「…また、会おうね。またね」 大量に流れる涙を拭いながら、言った。 3年後 中学校の帰り道。小学校のそばを通ってみることにした。 (うわー、全然変わってないじゃん) 見慣れた光景、校庭。 「…あ…」 目に留まった、満開の桜。 ブランコで男の子と女の子が楽しくこいでいる。 (…楽しそう) 楽しかったな。あの時も。 体調崩してない?学校は楽しい? …きっと、大丈夫だ。 だって私たちは、支えあっているから。
みんなの答え
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めっちゃ感動するぅ~!!
Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ めっちゃ感動するぅ~!! 付き合ってハッピーエンド、じゃないところが凄くいい☆* Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪