まわりまわって、もどってくるのは同じ時
あり得るはずがなかったんだ。 オレが妹よりすごくて、母さんや父さんに、チヤホヤされるなんて。よく考えたら、分かる話だ。 妹は、生まれたときから神の子だった。 母さんも父さんも喜んで、元々ほったらかしだったオレを、一層見てくれなくなった。 妹は、何でもできた。 魔法学校でも、成績は学校1で、テストでミスなんてすることはない。運動も、美術も、音楽だって、全部全部妹のものだった。 魔法だって、1番強い属性の、「光」。先生も友達も、みんな妹をほめそそのかす。 オレは、何の変哲もない「水」で、母さんと父さんは冷ややかな目で睨んできたのに、妹が部屋に入ってきた瞬間、満面の笑みを貼り付けて。オレは、そういうときは、空気になるんだ。 でも、でも、オレは妹なんて大っきらいなのに、あいつがやさしいから。やっぱりオレも、「いいお兄ちゃん」の仮面を被るしかなくなった。 バラバラな、「家族」だった。 そんな、クソみたいな毎日に変化があったのは、おとといだった。 妹が、死んだ。 学校で封印していた魔力を、妹が爆発させたらしい。それは、明らかに、妹がわざと起こしたた事件だった。 誰にも、真実は分からなかった。 「お兄ちゃん」の仮面を被っていたから、そこそこ妹とは仲が良かった。もちろん、悲しかったし、困惑した。あいつが、そんなことやるわけ無いと思っていたから。 でも、少し、嬉しい気持ちもあったんだ。 今まで妹にしか目がなかった親が、少しでもオレを見てくれるんじゃないかと思った。 頑張って、耐えてきたオレが、とうとう報われるんじゃないかって。 …そんなの、ただのオレの妄想だった。 ずーっと泣き続けて、ようやく普通の生活に戻ってきた母さんと父さんに、少しだけ期待しながら、頑張って、頑張って、頑張り抜いて取ったいい成績を、二人に見せた。頑張ったよ、と。 「あら、アリア、いい成績ね。母さん、嬉しいわ!」 あれ、と思った。アリア。妹の名前。もしかして、と思った。 悪い予想は当たっていた。 母さんも、父さんも、オレのことをアリアと呼ぶ。アリアは、もういないのに。 オレという名の「アリア」を見て、「アリア」を褒めた。 確かにオレは褒められた。望み通りに、やさしくされたけど、それは、「オレ」に向けられたものじゃない。 分かり切っていたことだった。 オレが、ちゃんとした「オレ」として見てもらえることなんて… 意味がわかった人もいるのではないでしょうか。 分からなかった人は、最後と最初を繋げて読んでみてください。ちなみに、「オレ」の名前が出なかったのは、この子がちゃんとした自分を見てもらえなかったから。 読んでくれてありがとう。またねです。
みんなの答え
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最後の言葉が意味深長...!
Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ 最後の言葉が意味深長...! 12歳でこれを書くなんて、凄いと思う☆* Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪