5月の彼女
「私、告白しようと思う」 放課後の夕日に照らされる教室で、目の前の彼女が言った。 「そっか、頑張れ」 咄嗟に思ってもいない応援の声をかける。 彼女は内気なので、まだ先だと思っていた。否、まだ先だと信じたかった。 「どうしたの?そんな悲しそう顔して。もしあの人と付き合えたとしても誕生日はちゃんと祝ってあげるよ?」 夕日に照らされ、赤く染まった髪を揺らしながら聞いてくる。 思っていたことと違うことを言われ、思わず笑みが溢れる。 「ありがとう、次の誕生日楽しみにしてるね。そんなことより告白、行かなくていいの。」 本当はいかないで欲しい。ずっとここにいて欲しい。そんな想いに蓋をし彼女の背中を押す。 「それじゃ、行ってきます!」 笑顔で言う君に胸が痛む。振られて仕舞えばいいのに、なんて思ってしまう自分に吐き気がする。 嘘、吐いてごめんね。 好きになってごめんね。 素直に応援出来なくってごめんね。 彼女のいない教室で、未だ残っている彼女の香りが鼻腔をかすめる。 ふと、窓の外を見ると私の気持ちとは対照的に、イキシアの花が綺麗に咲いていた。 そんな花を見て、ポツリと本音を呟く。 「好きだったよ」
みんなの答え
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完成度…
完成度高い!表現力がヤバいですね。この短さから、主役くんと彼女の過去とか2人の関係が見えてきて、ほんとに深い小説家だなと思いました。ラストの切なさ書くのほんと上手い尊敬です!またさとさんの小説読みたいな!
切ない恋愛小説...!
Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ 切ない恋愛小説...! さとさんは、凄く文章が上手だね☆* イキシアの花言葉って確か、「秘めた恋」だったっけ? 最近、キズなんの短編小説で花言葉を使う人、多いな。 花言葉って、何だかロマンティックで素敵♪* Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪
切ない...!
主人公の心情がよく感じとれました。文章凄いお上手ですね!夕日に照らされた彼女の姿など、鮮明に情景が浮かび上がってきます。終わり方もいいですね。セリフで終わるの素敵です。ずっと隠して、最後の最後にそっと言った感が伝わってきます。 凄い切ないですが、これも青春ですね...。 そしてイキシアの花言葉。「秘めた恋」...。感動です;;