恋は桜と一緒に散りました
「ゆい~!あのね!」 って太陽みたいな笑顔で駆け寄ってくるのは私の幼馴染、彩。なめらかな黒髪に瑠璃色のような瞳。彼女はとても美人だ。おまけにすごく優しくて、まるで女神のような子。 私達は今年の春、高校生になった。 「彼氏できたの!」 頭が真っ白になった。 「もしかして蒼馬くん?」 「そうだよ!」 「……よかったじゃんっ!」 私は精一杯の笑顔でそう答えた。 ずっと前から好きだったもんね。 彩は私の大事な幼馴染。 中学生の頃、すごく辛くて彩の前で号泣しちゃったときも今まで気づかなくてごめんね、一人で抱え込まないでね、って一時間ぐらいずっと励ましてくれた。 彼女には、たくさん友達がいた。 美人で優しくて、そりゃぁ人気者だよね。 だけどいつも私と一緒だった。 友達たくさんいるのにどうして私なの?って聞いたらゆいといるのが一番楽しいからって言ってくれて、ほんとに嬉しかった。 蒼馬くんもいい人でよかったよ。 「――――私も好きだよ、彩のこと」