春の頃に努力よ咲け
私は今、受験会場にいる。 心臓がドキドキと高鳴っている。 「今から問題用紙を配ります。」 試験官の人がゆっくりと口から言葉を出す。 目の前を見ると前の席の人はまだ来ていなかった。 今日で私の未来は決まるんだ。 そう考えるとドシッと何か重みを感じる。 そしたら、いつかお母さんが言っていた言葉を思い出した。 「桜、受験は貴方にとって大切なことだと思うけど、別にこれで貴方が幸せになれるかどうかなんて決まることはないのよ、人生は長いから、ほら、人生100年だとしたら、桜は12年しか生きてなくて、後88年もある。だから受験が駄目だとしても、そんなに気にすることはないよ。桜は受験する覚悟を決めたんだから、全力を出して頑張りなさい。」と、言っていた。 確かにそうだ。 今までやってきた事が自分の力になることは間違いないし、何よりこれで中学受験が終わるのだ。 そう考えると自信が湧いてくる。 1年前 カリカリカリと鉛筆を走らせる音が狭い教室に響き渡る。 5年生の3月、私は有名塾の千登世アカデミーに入塾した。 千登世アカデミーでは全部で6つのクラスがあって、最初、私は下から二番目のいわゆるお客様クラスだった。 お客様クラスっていうのは勉強が全然出来てない子の集まった所で、やる気のない子が多く、ただただ塾にお金を根こそぎ取られるだけの損をするクラスらしい。 お母さんは始めて入った塾だから、しょうがないと言っていたけど、お父さんは私の入塾テストの答案用紙を見て激怒した。 「お前、なんて点数取ってんだよ!理科が48?社会が23?算数が62?国語は得意教科だから126点でもこれは酷いぞ!どういう頭してんだよ!」 国算が150点満点で、理社が100点満点。 そこで全然駄目な点数を取ってしまった。 学校ではいつも満点だった私だったので、ありえないと思った。 でも、現実は辛い。 私は涙が出るほど悲しかった。 そこからギリギリの所で入塾できて、頑張ってみたけど全部で3回受けたテストで全部下から二番目のクラスの点数だった。 私にお父さんは「後一回だけチャンスをやる、クラスが上がらなかったら塾をやめさせるからな!」と言った。 3年生の頃から私は問題集とか百ます計算とかをやっていたけど、今ひとつ勉強を頑張りたいという思いは生まれなかった。 しかも私はお父さんに強制的にやらされていただけなので、自分の意志ではなかった。 それから4年生になって、私は変わった。 自分の行きたい中学が見つかったからだ。 大葉中学校、女子限定の中学校で、皆優しい生徒ばかりで、五月蝿い男子が苦手な私にはぴったりで、大きな図書館があって、合唱部もあって、きれいな螺旋階段があって、そこを見学で降りた時はシンデレラになったような気分になった。 でも、ここでクラスが上がらなかったら到底受験することすら出来ない。 だから土日は前回やったことを振り返ったり、問題にマルバツ三角をつけて解ける解けないを区別したり、解説を読み込んだり、問題を何度も何度も解いた。 結果はギリギリのラインでクラスを上げることが出来た。 そして、私はそこから自信がつき始めて、どんどん点数をあげていくコツが分かってきた。 例えば自分の今日やることをホワイトボードに書き留めておいたり、土日は平均6時間以上やることだ。 途中で挫けそうになることもあったが、その時はリフレッシュにユーチューブや大葉中の公式サイトを見たり、ゲームやテレビを見た。 そして予想通りクラスはどんどん上がっていった。 でも5年の12月ごろにスランプに陥っていしまった。 自分の部屋には溜めて復習に使おうと思っていたテキストやノートが散乱していて、ぐったりとしていた。 その時を救ったのは友だちだった。 「私もスランプに陥ってるんだ、だから一緒に頑張ろう!」 そう言ってくれた子たちのおかげで何とかぐったりしていた体を復活させて頑張った。 そして迎えた受験本番。 滑り止め校を無事合格することが出来た私は本命の大葉中で受験した。 2月の3日、真冬並みの寒さだった。 お母さんが背中とお腹にカイロを貼ってくれたおかげでそれほどは寒くない。 大葉中の中には大勢人がいて、窓は換気されてあった。 「始めて下さい。」 試験官の人の声でバッと問題用紙を開く。 途中でお腹が痛くなったが、何とかやった。 試験が終わった時は、もうクタクタで、早く家に帰ってお風呂に入り寝たかった。 「桜、今日は頑張ったね。」 「うん。」 「試験の結果っていつ分かるんだっけ?」 「もう!さっき今日の九時って言ったじゃない。」 お父さんとお母さんに迎えられて、帰った。 国語は難しくて解けなかった問題がある。 算数は結構解けたと思う。 理科と社会はもうよくわからない。 そして結果が出た。 合格だった!
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受験生の子のお話だぁ...!
Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ 受験生の子のお話だぁ...! 桜ちゃんが這い上がって行って、受験に合格するまでがリアルの受験生と似ていて、親近感がわく♪* 最後の結果発表のシーンでは、感動で泣きそうになっちゃった(涙)。 Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪