君の声、聞かせてよ。
忘れもしない中1の夏。 大きな病院で医師から紙で伝えられた事実。 それはメモ用紙に書かれていた。 「あなたはもう、耳が聞こえません。」 急に熱を出し、耳がキーンとなった。 難聴だと言う。 ああ...もう康介の声が聞けないな... そう、私...襟川咲耶(えりかわさくや)は2年前の"あの出来事"から耳が聞こえなくなった。 それから私は耳が聴こえないため手話を勉強するようになった。 学校では、冷たかった友達も寄り添ってくれるようになった。 康介は、私が片思いしてるクラスメイト。 康介の優しい声が私は大好きだった。 でももう聞けない。 大体私はクラスメイトとはメモ用紙で会話してる。 ある日、親友の江花六華(えばなりっか)からメモで伝えられた。 「私、康介のこと好きなんだよね」 絶望した。 六華は私よりも綺麗で、髪がサラサラで、いわゆる一軍のリーダー的存在。 偽の笑顔を作りながら、私はメモに書いた。 「そうなんだ。頑張ってね」 「咲耶、邪魔しないでね」 「するわけないじゃん」 心がボロボロになりながら、トボトボと家に帰った。 それから一週間、私と康介の間には距離ができてしまった。 そして六華から言われて2週間が経ったある日、放課後の屋上でのこと。 ドアからひっそりと覗いていた。 耳は聞こえないけど、雰囲気からわかった。 六華が告白をしている。 終わった...と思った。 でも、違った。 多分だけど、康介は断ってる。 ホッとしたけど、私が告白したところで付き合えることはない。 そんなことを考えながら、教室に戻った。 荷物を持って、教室を出ようとしたとき、康介が居た。 康介が黒板になにか書き始めた。 「さっき、江花に告白されたよ」 私も黒板に書いた。 「付き合うの?」 「ううん、断った」 「康介は、好きな人いるの?」 自然にすっと聞いてみた。 「いるよ」 ...そうだよね、私なんかじゃないよね... 「誰?」 「ずっと言おうと思ってたけど」 「うん」 それから康介はなにか話し始めた。 私は何も聞こえない。 でも口の動きからなんとなく言っていることがわかった。 「俺と、付き合ってください」 ホントは、ちゃんと康介の声で聞きたかった。 なんで、聞こえないの。 聞こえなくなったの。 君の声、聞かせてよ。
みんなの答え
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私も手話勉強中です!
麦です( `・∀・´)ノヨロシク _*本題*_ 主さん。とてもいい作品ですぅ~泣けてくる。。 実は。!私。今。 手話の勉強中なんです。 将来の夢が“手話通訳士”なんです!! 耳の聞こえない人のために寄り添ってあげたいなと思いなりたいと決めました! ならなくても。街中で困っている人が居たら助けられると思います。
新しい発想
こんにちは♪元美衣菜の琉希です! 名前覚えて下さい!8月1日改名予定です! *・*・*・*・本題*・*・*・*・ "耳が聞こえない主人公"という発想が 新しくて、読んでて感動しました。 告白が聞こえないのは辛いですね… 誤字脱字あったらすみません! 参考になれば嬉しいです(^o^)