少年の境
「やぁこんにちは、元気かい?」 目が覚めると知らない場所にいた。 机などの家具もなく、真っ白な床と壁。そして白い扉。それ以外の物は見当たらない。 謎の白い空間に閉じ込められてしまった。 状況を飲み込めるまでにそこまでの時間というものはかからなかった。 声に誘われ後ろを振り向くとフードを被った人がそこにポツンと一人、立っていた。 こちらを見てニヤリと笑っている。どうにも気味が悪い。 状況を飲み込めたとはいえど、完全に落ち着きを取り戻したわけではない。 しかしここで思考を巡らせたところで時間の無駄だ。 俺は焦らず、こちらを見つめるフードの男性に話しかけた。 「ここはどこだ?」 「ここは...君がいつか辿る運命の境だ」 「は...」 言っている意味が分からない。いつか辿る運命の境?ここが? 冷静になっていたはずの俺は焦りを感じていた。今まで緊張などや焦りを感じたことがない“無”な子供だと周りに囁かされていた。 いわゆる俺はつまらない人間の一人だった。だからといって何かというわけでもなく今まで一人孤独にのうのうと生きてきた。 そんな俺が今焦りを感じている? “おかしい” 「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ少年」 「...少年じゃねぇし、俺はもう17だ」 「でも少年は少年だろう。まだ18にもなってない未熟な子供だ」 大人になっていると勝手に錯覚していた俺は現実を突き付けられ、何も言い返すことができなかった。 一度静まり返ったかと思うとフードの男性は再び、重そうに口を開いた。 「...少年はまだここに来てはいけない」 「は?」 「またいつかきっと会えることを祈っているよ」 「ちょ、まっ」 俺が止める間もなく、謎の光に飲まれてしまい目の前が見えなくなった。 何かに引き込まれるような感覚を感じ、どこかに手を掴もうとするがそんなものが光の中にあるわけもなく宙に浮く身体をただただジタバタさせ暴れているだけだった。 目の前が暗くなる前、俺はフードの男性の表情を一瞬も見逃さなかった。 笑顔でこちらを見ているがその笑顔はどこか悲しそうで寂しそうで。 今にも泣きそうな瞳でこちらを見つめていたということを、 次に目が覚めたのは自分の部屋だった。 あれは夢だったのだろうか。 白い床も壁もなく、青と赤という暖色と寒色が混ざりあった派手な色をした壁が映っていた。いつもの部屋だ。 きっとあれは夢だった。 そう心で暗示をすると、下から母の声が聞こえた。 「休みだからって長時間寝るんじゃないわよー!早く下に降りてきなさい!」 その声が聞こえると同時に俺は気持ちを切り替え、青空のような濃く澄んだ青色の扉を思いっきりよく俺は開けた。 ______________ 初めまして。haruと言います。 この物語はまだ来てはいけないはずだった場所に迷い込んでしまった少年のお話です。 人間というものはいつかこの世界に辿ってしまう運命にあります。 境というのはその二手の運命です。 それを決めるのは自分自身であり、良い方向に進めば悪い方向にも進んでしまいます。 読者の皆様には一日一日がとても貴重である宝物であると知っていただきたいです。 色の意味などに注目するともっと小説が面白く感じるかもしれません。 今日という一日を大切にしてください。 ここまで読んでくださりありがとうございました。
みんなの答え
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生死の堺
意味深ですね
ドキドキハラハラするお話...!
Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ ドキドキハラハラするお話...! Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪