あの日見た花火をもう一度
「今年もまた来たよ、華陽」 -拝啓、余命一年の君へ- お元気ですか、お変わりないですか。 君が病室の中で自分と闘っているのは痛いくらい分かってる。病気で青白くなってしまった僕の彼女に代わってやりたいって思う、 初めて出会ったのは学校の図書館だったよね。君が僕のことを見つけてくれた。いつも孤独に生きてきた僕を明るく陽気な君が見つけてくれた。 それが嬉しかった。 その時君は僕にとって初めての感情を与えてくれたんだ。それを恋だというってことを君と話していくうちに感じた。 もっとそばにいたいって思えた。だから花火大会に誘ったんだよ。君の笑顔を見たかったから。 当日、僕は告白したよね。でも君はただ気まずそうにうつむいてた。今なら気持ちがわかると思う。けどその当時の僕にはわからなかった。君の余命があと一年ということを知らなかったから。翌日君は持病のことを打ち明けてくれた。最初は何かの冗談だと思った。だけど泣いている君を見ていたら、泣かずにはいられなかった。でも君は僕に好きだと伝えてくれた。好きだけど長くは生きられないから付き合えないと伝えてくれた。その時はただ泣くだけしかできなかった。泣くことはできるけど時は止まってくれない。翌日から君は学校に来なくなった。持病が悪化したと聞いたのは冬になってすぐのことだった。病院に行くと君は少し驚いていたけど、悲しそうに見えた。 「来年もまた花火、見れたらいいのにな」 ぽつりとつぶやいたその言葉に僕は「また行こうよ、約束だよ。」と言うことぐらいしかできなかった。それが悔しかった。 生きて。君が僕の人生を楽しませてくれたように、僕も楽しませたい。まだ行きたいところもたくさんある。生きて。生きて。君が生きれる限りそばにいたい。君が辛くても僕はずっと君を想い続けるよ。 -敬具- 手紙を渡して数日後、彼女は逝った。 この手紙を送ったのはいつのことだっただろうか。僕が初めて恋した人は今もうこの世にいない。 それでも年に一回の花火大会に行くと君に会えるような気がする。君との初めての思い出だから。 君がいなくなっても僕は大丈夫。僕は今までもそしてこれからも君のことを想い続ける。 花火の上がる音が聞こえてくる夜、1人の男は笑っていた。でも一筋の涙が彼の頬をひたっていた。 誰にも聞こえないような声で彼は言った、 「今年もまた来たよ、華陽。」 それはもういない彼女にだけは微かに聞こえている。
みんなの答え
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感動…
おはこんにちばんわ!かふぇらてだよ~!なんかテンション高めなのは気にしないでね! うわあ!感動…彼氏さん最高! いつまでも花火大会で彼女のことを思っているのって素敵! 華陽さんも嬉しいだろうなぁ… いつか二人がまた会えたらいいなぁ。 こういう小説書いてくれてありがとう!じゃあね!またキズなんで!