ハナ、ハルカ
「ハナ、ここ教えて…」 「んーと、そこは…」 ありふれた日常 当たり前の会話 2人で笑い合う瞬間 できなくなるだなんて、考えてもみなかった * 「ハルカ…私、転校することになった」 そう打ち明けたハナは、眉を下げて悲しそうな顔をしてた 「…そっか」 行かないでと言いたい けれど、ハナが家族と話し合った結果に友達に過ぎない私が、口出ししてはいけない気がした 「…いつ?」 「夏休み入ってすぐ。約束のお店、行けなくなった。ごめん」 約束などどうでもいい ただそばにいたかった ただ横にいてほしかった ただ一緒に笑っていたかった でも、神様は許してくれないんだね * 「明日かぁ…」 「…うん」 「実感無いな。ハナが引っ越しちゃうなんて」 「私なんて実感ありすぎるよ。家の中ダンボールだらけだし」 「ふは、そうなんだ」 明日、ハナはここから去る 本当なら直前まで話していたいけれど、朝早くなのでハナも来なくていいよと言っていたし、親にもダメと言われた …だから 「…ハナ、これ」 「ん…?手紙?」 「そう。向かい合ってだったら、うまく言えない気がして」 「…なんかハルカらしくないね。でもありがと」 その場で見たりせずそっとポケットにしまった それがハナらしくて、でも酷くハナらしくなくて 今日離れてしまったらしばらくは会えないんだ、そう考えるとキュッと胸が締め付けられた それは、共に過ごした日々の尊さを表しているのかも 長い影 橙色の空 カラスの鳴き声 門限がすぐそこにある 今日くらい破ってもいいかな でもハナはそんなことしないよね 順従な子だもん 「…もうこんな時間か、そろそろ帰らなきゃ」 「…また会お。ハルカ」 「うん…またいつか。絶対ね、ハナ」 ひらひらと手を振り、目尻に溜まる涙を無視して全力で笑う ハナはくるっと回り帰路へ体を向けた 運動は苦手でも歩くのは凄く早いのがハナだ 小走りでないと追いつけない スタスタと歩みを進めている ”追いかけなきゃ” 本能的に感じたんだ でも私の足は動かない なぜ?まだ話したい 「……ハナ…!」 絞り出した声は、届きもせず夕暮れの空へ消えていった 『ハナへ── ハナと出会ったのはあの小さな”花”畑だったよね。また会うのが例え”遥か”遠い未来でも、あの花畑は忘れないでよ? ─大好き。今まで有難う ハルカ』
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
なるほど…素晴らしい!
こんちゃ!(._.^^)ペコッ はるちゃんです♪ 文章の中間あたりに、夕方らしさを表す表現が使われていて、その表現が、『別れ』の雰囲気をうまく醸し出していて、すばらしいと思います! 『遥か』と『花』という文字がうまくまじって、ものすごい感動を呼び起こしています。ちなみに私の名前、遥が使われているので、共感が多々あります。 なんか上から目線かもしれないけど。何か、あなたの自信につながるような言葉が一つでも混じっていれば幸いです…! では!ヽ(´`
クオリティがレベチ!!
Hi(^^♪My name's Marin(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ クオリティが舞凜の作品とレベチ!! Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪
すごぉい
こんにちは!yunaと申します よろしくねー(*^^*) ハナちゃぁあんん(( 一つ一つの設定が細かくて、でもわかりやすくて、すごく素敵でした 言葉選び?がすごく読みやすくて丁寧な感じがしました 『ハナへ── ハナと出会ったのはあの小さな”花”畑だったよね。また会うのが例え”遥か”遠い未来でも、あの花畑は忘れないでよ? ─大好き。今まで有難う ハルカ』 のところがすごくすごくすごく好きです!! ”花”と”遥か”を見たときにおぉおってなりました引用符(“”)?を使っていることでわかりやすくしているのがすごくいいなと思いました。 私は友達とか引っ越したことないのでわからないけれど、もしも引っ越ししたらこんな感じなのかな、と思いました(´;ω;`) すごく読みやすかったです! グッとくる作品でした* ぐっばぁい 素敵な作品ありがとうございました♪