記憶喪失?
ある日、私は学校へ向かう途中、交通事故にあった、らしい。でも、私は自分が誰なのか、ここはどこなのか、今一緒にいてくれている人たちは誰なのか、全く分からなかった。恐る恐る、声をかける。一番優しそうな女の子。「あの、君たちは誰?」すると、その場にいた全員が凍りついた。この反応から、ある程度親しかったのは見て取れる。「えっ、本当に、覚えていないの?」眼鏡をかけたしっかりしていそうな子が私に問う。「はい。・・・すみません。」謝ると、元気そうな子が慌てて言う。「謝らなくていいよ。涼華せいじゃないから。」私の名前は涼華なのか。「あの、君たちの名前を教えてよ。」大人っぽくてクールな男の子が答える。「あぁ。俺は真弓匠。右から順に牧野類、夏海真白、一ノ瀬勇気、矢神リオ、野々宮雪乃、姫山薫、瀬川真、宇田川みずきだ。それと、名前は呼び捨てでいい。」「そっか。じゃあ、よろしくね。匠、類、真白、勇気、リオ、雪乃、薫、真、みずき。」「「うん/あぁ、よろしく。」」 退院の日、匠たちが迎えに来てくれた。「「退院おめでとう!」」「ありがとう。ねぇ、この花、なんていうの?」花束を受け取りながら聞く。雪乃が答えてくれた。「これは菜の花よ。」「へぇ、私、この花好きだな。」雪乃はくすっと笑う。「涼華が好きだから、これにしたの。花言葉は『小さな幸せ』、『活発』、『豊かさ、財産』などがあるわ。涼華がまた走れるようになることを願ってね。」私はこんなに大切にされていたんだ。そう思うと、皆を忘れてしまった罪悪感と居場所がある安心感を感じた。「みんな、ありがとう!」そう言ってほほえむと、皆がほほえみ返してくれる。そうだ!「ねぇ、この10人が映った写真、ある?」みずきが答える「なかったと思うなぁ。一回撮ったことあるけど、そのときは真白と薫、真がいなかったから。」「じゃあ、今撮ろうよ!私、皆のこと思い出せないかもしれないけど、新しく思い出をつくりたい。」すると、皆が賛成してくれた。「いいね。撮ろう。」「まぁ、撮ってあげてもいいけど?」「記念になるな。」 近くにいた看護師さんに頼んで、病院の前で写真を撮る。私が真ん中で。遠慮したんだけど、「涼華が退院した祝いだから。」って、半ば無理やり真ん中に。私は皆を振り返った。皆、優しくて、明るい笑顔。私も楽しくなってカメラの方を向いた。「じゃあ撮りますよ。はい、笑って。」 看護師さんにお礼を行って、写真を見る。皆、いい笑顔。私は写真から目をはなしてみんなの方を向き、微笑む。みずきが思いついたように言う。「ねぇ、これから久しぶりにカフェに行かない?」すかさず匠がツッコむ。「涼華にとっては初めてだけどな。」その様子を見て私たちはふふっと笑う「早く行こ。おいて行くよ?」「「まって!」」今までのことを思い出せなくても、新しい思い出をつくればいいよね。そう思いながらみんなの後を追う。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
いいお話だね★
Hi(^^♪My name's Marin(*´・ч・`*) ☆*: .。. o本題o .。.:*☆ いいお話だね★ Have a nice day(*^^)v Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪