恋の犯人は?
「僕ネ、ある事件を解決しようと思うノ」 いきなり、同級生の待山から言われた。 小太りで、背が低くて、恋にしか興味のない、男の子。 ちなみに私は夏美。 なんでこの人、私に話しかけるの・・・? 「事件って?」 一応、聞く。 「恋の事件だヨ。僕、失恋したんだ。真紀ちゃんに告白したらネ。そしたら真紀ちゃん、言ったノ。 『あんたのこと好きな人、いるんだからいいでしょ』って。」 うわー。 私は思った。 笑える。 私は前、待山をいじめたことがあった。 みんなもいじめてた。 みんな面白がってた。 この人、嫌われてるのかと思ってた。 好かれてんの?誰に? 笑える。 「なに、私に一緒に探してほしいって言いたいの?無理だからね。待山のこと好きじゃないし」 私はげらげら笑いながら言うと、待山は首を横に勢い良く振って言った。 「違う。僕、僕のこと好きだと思ってる子が君だと思ったノ」 鼻声の待山は、鼻をすすりながら私を見て言った。 予想外の言葉に驚きを通り越してきょとんとする。 「は?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「夏美ちゃん。おなか大丈夫?」 「うるさい。私、触られるの好きじゃないんだってば」 私たちは結婚してる。 ・・・しかたなく、ね。そうよ、 しかたなくよ