闇夜に消えた、あの日の夢。
(どうせ私は、いつもこうだよ…) 私は自分の勉強机に突っ伏し、心の中でそっと呟く。その周りには、色々な高校が載ったパンフレットと、平均点ギリギリのテストが散乱している。 そして私は思い付いたように立ち上がり、スーツケースに服とその他諸々生活用品を詰め込み、家を飛び出た。 こんなことになったのには、しっかり理由がある。 平凡な女子中学生だけど、将来の夢は一応 しっかりと決まっている。 だから私は、夢に合うような高校を受けるつもりでいる。 けれど。目指そうと思っている高校はどこも、今の点数だと簡単には受からない。 もっと勉強する必要があるということ。 だから、お母さんには塾に行きたいと言うことにした。 ガチャ「お母さん、ちょっといい?」 「ん?何かあった?」 「あのさ私、夢があるって言ったよね」 「確か、声優だったわよね?」 「え…?違う。私は、医者になりたいの。」 「医者?」 「うん…でもこのままじゃ受からないから、塾に行こうかなと思って…」 「医者になりたいなんて聞いてないわよ? しかも急にそんなこと言われたって… それに、医者になるなんて夢は叶わない」 お母さんは少し困り顔で、怒るような口調で私に言い放った。 「っ…」 (なんで?いつものお母さんじゃない、酷い…) 「私はね、みんなを救う仕事がしたいの… だから…だから医者になりたいの…。」 「どうせあなたが医者になったって、救える人なんていないわよ!」 「ううっ…」 お母さんは豹変した。そんなに私の夢が気に食わなかった? 「酷い…お母さん酷いよ…冗談じゃない…私の夢を…壊さないで!」 そう言って私は自室に閉じこもり、荷物をスーツケースに詰め込み家を出た。 そして公園のベンチに横たわり、夜空を見上げる。 それからはずっと貯めていた小遣いを使い、何とか中学卒業まで一人暮らしの友だちの家に住まわせてもらった。 そうして私はバイトをし、古いアパートで暮らした。ただバイトも上手く続かず、この生活もそろそろ限界だろうと思っている。 そんなことを思いながら、私は狭い部屋にひとり、そっと目を閉じる。 私の夢はあの日、闇夜に消えた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんなの答え
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凄すぎる!!
こんちゃっ(^^♪花凜です(#^.^#) 【本題】 凄すぎる!! 読んでくれてありがとう(*'ω'*)ばいちゃっ(^^♪
世界観がリアルで凄い!
こんにちは、??です 本題 最後すっごい切なかったです。 「私」がどうかお母さんと仲直り出来ますように 小説の書き方も上手ですぐに世界観に引き込まれて魅力的な小説でした。 これからも頑張ってください! 年下が失礼しました