短編小説みんなの答え:4

夢見屋と少女と鯨

ラムネ瓶のように蒼い空の下、学校のセーラー服に身を包み、長く艶のある黒髪を揺らしながら歩く少女がいた。8月の夏真っ盛りの中、早足で歩いていた少女は、ある店の前で足を止めた。そこは古びてシャッター街となりかけている商店街の一店であり、店頭に掲げられているベニヤ板には丁寧な字で「夢見屋」と書いてある。お世辞にも広いとは言えない店内には不思議な飲み物や菓子が所狭しと並べられている。少女は足を踏み入れ、店主であろう老人に慣れたように声をかける。 「いつもの」 「はいよ」 店主はガラスケースから冷えたラムネ瓶と、小さな箱に入った泡玉の飴を2つ取り出し、少女に渡す。 そして店主は答えがわかっているかのような顔で少女に問う。 「お代は?」 「バイトで。」 言葉少なな会話を交わした後、少女は奥に行き、店主は店の前の掃き掃除を始めた。少女は奥の部屋の中で着替えと準備を済ませ部屋から出てきた。部屋から出た少女は、先ほどの制服から少しだけ青みがかった白いワンピースに着替え、真っ白で大きな鞄を背負い、そして鯨を連れてきた。鯨は2mほどもあり、ふわふわと少女の横を飛んでいた。店主は鯨にも動揺せず、店先に出てきた彼女に「いってらっしゃい。安全にね」とだけ声をかけ、また店の前の掃き掃除を始めるのであった。少女も「うん、行ってくる」と言い、鯨に乗って空高くに消えていった。 少女は、鯨の上で蒼く透き通ったラムネを飲みながら空の旅を楽しんでいた。 少女と鯨が止まったのはふわふわとした雲の近くだった。少女はラムネの瓶を鞄の中にしまい、代わりに小瓶とガラスの棒を取り出した。少女は小瓶の蓋をあけ、白くてもこもこの綿雲に小瓶の中身を振りかけた。ガラス棒を綿雲に近づけ、くるくると回すと、ガラス棒には白い綿飴が少しづつできていく。少女はしばらく棒を回していたが、綿飴が直径15cmほどのふわふわの球体になると綿飴を小さな透明な袋にいれ、丁寧に鞄にしまう。それを何度か繰り返し、わたあめが3つできた後、再び鯨の背中に乗った。 空が夕焼けに染まって真っ赤になった時、次の目的地に到着した。そこは空を赤く染めている太陽の近くだった。少女は鯨の上で鞄の中から取り出したゴーグルをはめ、りんごの刺さったガラス棒を持って太陽に近づいた。少女は真っ赤に燃え盛る太陽の火の粉を逃さずガラス棒で刺す。熱を逃がしてから袋に入れると真っ赤な火の粉で作られたりんご飴ができた。5つほど作ると、少女は鯨に乗った。 真っ赤に染まっていた空も少しずつ藍色を帯びてきた頃、少女と鯨は最後の仕事に向かう。 最後の仕事をする場所は満点の星が煌めく銀河だった。少女は鞄から大きな瓶を取り出し銀河へくぐらせる。瓶を持ち上げると、中には小さな星屑の金平糖が無数に入っていた。少女は星屑の金平糖を小瓶に移し替え、また、瓶をくぐらせ、星屑を掬う。儚くぱちぱちと音を立てる金平糖は紫、白、水色・・・ 様々な色があり、それぞれ味が違っていて、少女は水色のソーダ味が好きだった。少女は、お店に持って行く分と自分が食べる分、合計3つの金平糖の小瓶作った。少女は水色の金平糖を口に入れ、鯨に飛び乗った。銀河から夢見屋まで、少女は金平糖を舐めながら夜空を眺めていた。どんなタワーよりも、どんな望遠鏡よりも、少女はここから見る夜空が好きだった。 鯨と少女が夢見屋に戻ってきた時には蒼かった空は、藍色のような黒色のような色になっていた。 「ただいま」 「お帰り」 簡素だが心のこもったやり取りをし、少女は作ったものを見せる。 「はいこれ。綿雲わたあめが3つと太陽りんご飴5つ。あと星屑こんぺいとうが2つ」 「お疲れ様。ご褒美はそこの猫の缶に入ってるお菓子2つね」 「わかった」 少女は小さな猫の缶に入ったお菓子を漁る。少女は缶の中から、青色のロリポップとガムを取ると、夢見屋の店長に礼を言って家路を急いだ。 翌日、少女はまた夢見屋へ足を運んだ。黒髪とセーラー服が揺れる。夢見屋では店長が店の前の掃き掃除をしていたが少女に気づくと店の前をあけた。 「いつもの」 「わかってる。お代は?」 店長がにやりと微笑んで聞く。少女も、もちろんというように答える。 「バイトで。」 初めて書いた短編小説です! 夏っぽい、爽やかでちょっとファンタジーなお話にしてみたかったのですがなっていますでしょうか・・・? ちょっと長くなりすぎてしまった気がするので今度からちょっと短くしていきたいです・・・ 感想やアドバイスなど回答でお願いします! 読んでくれてありがとうございました!

みんなの答え

辛口の答え

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すっごく面白かったよ!

花凜です(。´・ω・`。) .。o○本題○o。. 爽やかな(?)ファンタジーで、すっごく面白かったよ! では(。・ω・)ノ゙


面白い!爽やかファンタジー!

素晴らしいお話! 爽やかですね~


追記

お話全然長くない! これが長いんだったらるきにーなの短編小説はめっちゃ長いし…w


すごい!

こんちゃ!rukiniinaですっ すごい! 夏っぽい、爽やかな、って書いてあるけど、 まさにそう! るきにーなの好きなタイプの小説だあ! でわっ!


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