根性なし
いっそ消えてしまえばよかった 結局こうなってたんだ 自分だけでも助かる道はあったのに 僕はいつでも根性なしだ 「どけ、こっちは急いでるんだ!」 後ろから聞こえてくる声に怯えながら進む 見つかってしまえば全てがチャラだ 最大限の注意を払いながら僕は行動する 僕の味方…今は敵だけどみんなが助かるために オッズの高い方には掛けたくない 比較的リスクがない方に、みんな掛けたがる だってそうだろう? 絶対勝つが負けたら死ぬか、負けるかもしれないが負けても死なない どっちに掛けたら損しないかなんて、わかりきっている 変わり者くらいだろう 前者に掛けるものは 僕がいることで、僕の元仲間達の生存確率が下がる 僕がいなくなれば、生存確率は3倍程にまで跳ね上がる 僕がいることで、僕の元敵は勝率が2割程にまで減る 僕がこの計画をぶち壊さなければ、勝率は9割のままだ 僕は僕を売った この計画が終わるより早く、元敵に僕の存在がばれるだろう そうすれば僕の生存など、夢のまた夢だ これでいいんだ 昔借りた恩を返すことができて満足だ そう、思うことにした こんな風に僕の一生は終わる と、誰もが思った 僕ですら、そう思ったんだ 敵を欺くにはまず味方からってか? 心臓に悪い 悪すぎる 「助けに来たぞ!」 なんて言われても 「無鉄砲に走っちゃダメって言ったじゃん!」 なんて言われても、僕にはなんて言えばいいかわからない 「おかえり」 親友が、幼馴染が笑顔でそこに立っている 僕の仲間と一緒に 目の前に立っている 感極まって、目から涙が溢れでてくる ああ、やっぱり僕は根性なしだ 大好きなみんなに会えて、幸せだ 「みんな、ただいま。」 なんて本当は言わないつもりだった もう二度と会えないと思っていたから
みんなの答え
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緊張感が滲み出ていて物語に引き込まれる!
こんにちは、ころろです。 読み終えて一番最初に思ったことは「これまでの話も知りたい!!!」です(笑) 物語のラストの超山場の部分って感じがして緊張感もあってすっごくワクワクするお話ですね!めちゃくちゃ好きです!! 特に最後の方の「助けに来たぞ!」からが大好きです! それと読み直して気づいたのですが最初の方に「僕はいつでも根性なしだ」とネガティブな意味で言っていて最後の方にも「ああ、やっぱり僕は根性なしだ」とポジティブな意味で言っている、この言葉の対比が印象深くなっていて才筆な方だなと思いました! 素敵な作品をどうもありがとうございます(T ^ T)(笑)