貴方の理想のままに
「ごめん、俺、別の人が好きなんだわ」 私の人生で、最初で最後の恋は、失敗に終わった。 だけど、諦めきれない。 貴方の理想になって、貴方にもう一度「好き」って伝える。 長かった髪はショートカットにした。 お気に入りのスカートは履かず、ズボンで登校した。 勉強だって、死に物狂いで学年上位まで上がった。 なのに、なのに。 貴方はやっぱり振り向いてくれない。 どうして? どうして? そんな疑問が、幾つも幾つも頭に浮かんでは消えを繰り返す。 ならば、もっと、もっと。 ダイエットで、3kg痩せた。 運動も、苦手なフリをした。 貴方が好きなゲームも始めた。 それでも、全く貴方は私に興味を示さない。 「ねぇ、どうして?私、貴方の理想の人でしょ?」 私は思い切って聞いた。 「はぁ?お前なんて、全然理想じゃねーし」 蔑んだ目をした貴方。 絶望する私。 「だって、俺、男性が好きなんだもん」 「は?」 どういうこと? 貴方は男性、私は女性。 今は確かに同性愛なんかも認められているけど、私は貴方が好きだ。 どうにもかみ合わない、この現状が辛い。 苦しい。 吐きたくなる位に気持ちが悪い。 ああ、なら、私が男性になればいい。 生まれ変わって、私が男性になって、そうすれば、私は完璧に貴方の理想でしょ? _数百年後_ 「ごめんなさい、私、別の人が好きなんです」 また、また繰り返す過去。 どうして?僕は君の理想でしょ? 君が背の高い人を好むから、僕は身長を伸ばした。 君が好きな物、全部知ってる。 運動だって、苦手だったけど頑張って努力した。 なのに、君は僕が好みじゃないの? もっと、もっと高い理想があるの? なら、君の思うままになるよ。 勉強も頑張って成績上位に入った。 君が好きなカフェも、好みじゃないけど行った。 君とおそろいの文房具だって揃えた。 ほら、これで僕は君の理想___ 「私、君の事はあまり好きじゃない」 は? なんで、なんでだよ。 僕は君の理想像だ。 完璧な、君の理想像。 「私、女性が好きなんだ」 「は?」 同性愛が認められた今の時代。 僕は君が好き。 だけど、君は僕が好みじゃない。 そんなの、よくある事だ。 それが、許せない。 だから、僕は生まれ変わる。 君の理想、女性になる。 そうすれば、君と僕は結ばれる。 _数百年後_ 「ごめん、俺、お前の事好きじゃない」 _end_ 短編小説は初投稿です! どうか温かい目でご覧下さい。 感想、お気軽にどうぞ!
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面白かった!
キャラメリゼだぅ(*´・ч・`*) (∩´∀`)∩本題☆彡 面白かった! ばいばぁい( *´艸`)