短編小説みんなの答え:0

図書館のキャラクター。

ここは小さな村の小さな図書館。 一人の男が一人、営んでいて かなり古いが手入れが行き届き古さのわりには綺麗。 小さいのでたくさんの数はないが、古い本から新しい本まで揃っている。 ある日、本のキャラクターが話しをしていた。 「でさー?うちの鬼ったら~」 「次読まれるのいつかな~よし、先に読まれた方が勝ちな!」 「おっけー、勝負だ!」 そのうち、こんな話になった。 『この中で、誰が1番強いのか』 「やっぱり桃太郎さんじゃないの?」 「私もそう思う!」 「浦島太郎さんは?」 「ちょっと違うんじゃない?」 そして、一人がこう言った。 「悪魔じゃない?」 この図書館には、『悪魔』というキャラクターがいる。 1番古い本のキャラクターで、あまり他のキャラクターとの交流がない。 キャラクターたちは少し怯えながら悪魔に話しかけた。 「悪魔さん、この中で1番強いと思うのは誰ですか?」 と聞いた。 悪魔は 「1番強いのは、『田中 一郎』だ。」 皆がハッとした。 『田中 一郎』、彼はこの図書館の館長。 新しい本が入ると古い本を捨てたりするので、 確かにここの本の命を簡単に奪うことのできる人物だ。 キャラクターたちは、それから田中 一郎に怯えながら図書館で暮らしましたとさ。 めでたしめでたし。 孫に読み聞かせをしていた老人が本を閉じた。 「この本は誰が書いたお話なの?」 孫が聞く。 老人は、 「お前のおじいちゃんだよ。」 といい。 優しい顔で微笑んだ。 老人には若くに亡くなった夫がいて、その夫は『田中 一郎』 この図書館の元館長だ。 今は、その嫁が図書館を営んでいる。 老人は、本を本棚に優しく戻した。 終わり

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