短編小説みんなの答え:0

私の心に潜むナニカ

私、鈴木ありさ、高2だよ。おんなじクラスの、美奈ちゃんと凛ちゃんとは大の仲良し。今回の話はこの3人の絆の物語… 今日は雨かぁ…気分上がらないな「おはよ!」教室に入ってすぐに、美奈ちゃんの机を囲んで3人で話をする。毎日のように繰り返している事だった。けど、今回は違った。「私さぁ、昨日見ちゃったんだよねぇ。」凛ちゃんが言った。2人揃って『何を?』とたずねた。「昨日、1年の朝比奈さんいるじゃん、あの子がうちのクラスの松野くんに告ったとこ」「えぇ~!」「マジ?!」私はドキッとした。私も松野君が好きだから。「そ、それでどうだったの?」食い気味に聞いた。凛は「松野君がフッたみたい。」私はホッとした。人がフラれてホッとした自分に腹がたった。そうしているうちにチャイムが鳴った。ぞろぞろとみんな席に着く。「じゃ、また休憩時間ね」『おけ』そう言って朝が終わった。 休憩時間、また3人で話をした。話は恋バナになった。「ありさは、好きな人いるの?」美奈ちゃんに聞かれた。「い!いないよ?」「ほんとかー?」「い、いないから!」この学校で1番モテる男子が好きだなんて口が裂けても言えない。昼休憩、3人は珍しく別行動だった。私は見た。間違いない。凛が松野君と一緒に廊下で楽しそうに話をしている。私の心は何だかモヤッとした。2人が付き合ってるわけじゃない。話しているだけのはずなのに、凛は親友のはずなのに。何だか凛が憎く見えてきた。それから、凛に話しかけられたときは冷たい態度を取ってしまうようになった。何だか心の中のナニカが暴れまわっているようだった。そのうち、凛と美奈ちゃんは私から距離を置くようになった。「何であんなことしちゃったかなぁ…」そうつぶやいた。私はいつもこうだ。自分の気持ちだけで動いて、友達を失う。机につっぷしていると、廊下から松野君と、女子数人が楽しそうに並んで話していた。私の心に潜むナニカが…暴走し始めた。あぁ、こんな事したくないのに。女子達のところにズカズカと歩いていき、「調子に乗らないで!」そう叫んだ。松野君と手を繋いでいた子に向けて手を振り上げたその時…誰かが私の手をつかんだ。「放して!」誰かと思えば、凜だった。「凜?美奈ちゃん?」「ありさ、ごめんね。私達、気づけなかった…」「ごめん。」そう言って2人は私を抱きしめた。放課後、教室で、私は今まで溜まっていたナニカが溢れたように泣いた。「ごめん。ごめんね。こんな事するはずじゃなくて。好きな人がいるって言うの怖くて、」「分かってる。ありさは優しいから。溜め込んじゃったんだよ。後、2人で話してたのは委員会の話。」「これからはさ、うちらに秘密はナシ!ね。」「あ、りが、と。ごめんね。」「はい!もう謝らない!元気に行こー。」こんな私でも2人は友達、いや親友でいてくれる。気づけば、心のもやもやはカラッと晴れていた。『帰ろ。』「うん!」雨上がりの空にはきれいな虹がかかっていた。3人の絆がより深くなった。

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